【ゲーム株概況(7/25)】上昇16銘柄、下落72銘柄で売り優勢 投資家心理冷え込む ソニー大幅安、gumi年初来安値もアク抜けか ワンプラやガンホー高い

7月25日の東京株式市場は7日続落。日経平均株価は、前日比1285円34銭安の3万7869円51銭でこの日の取引を終えた。下げ幅は今年最大となった。前日の米国株式市場の下落に加えて、円高を嫌気した動きが広がった。東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループなど指数寄与度の半導体関連など大きいハイテク株の下落が指数を押し下げた。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている91銘柄のうち、上昇は16銘柄(18%)、下落は72銘柄(79%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。

投資家心理が冷え込み、下落リスクを回避するための売りが優勢となった。ケイブ<3760>やドリコム<3793>、SHIFT<3697>、ポールトゥウィンホールディングス<3657>、サイバーステップ<3810>、アピリッツ<4174>、HEROZ<4382>などが年初来安値を更新した。

ソニーグループ<6758>が大幅安。天豊国際証券のアナリストであるミンチー・クオ氏がX上でAppleがiPhoneの1/2.6インチ48MP超広角CMOSイメージセンサーを2026年に供給する可能性があると投稿したことが材料視された。ソニーは、Appleに独占的にセンサーを供給しており、今後の競争激化が懸念されたもよう。

gumi<3903>は年初来安値更新。同社は昨日、『アスタータタリクス』のサービスを9月30日をもって終了するとのアナウンスを出した。2024年4月期の決算で多額の損失計上を行っていたこともあって、下値では下げ渋った。明日以降の動きを見極める必要があるが、今回の発表がアク抜けとなった可能性もある。

他方、ワンダープラネット<4199>が大幅反発。第3四半期決算の発表以降、下落基調が続いていたが、自律反発狙いの買いが入ったようだ。好業績を背景にテンダ<4198>やIGポート<3791>も買われた。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>もこじっかり。この日、スマートフォン向け完全新作RPG『ディズニー ピクセルRPG』の事前登録者数が20万人を突破したことを明らかにした。バンダイナムコホールディングス<4732>やスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>など大手ゲームの一角も堅調だった。