7月30日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前日比57円32銭高の3万8525円95銭でこの日の取引を終えた。日本とアメリカの中央銀行の会合や、主力企業の決算発表への警戒感からポジション調整の売りが出て午前中は軟調に推移したものの、後場に入ると為替の円安などを手がかりにプラスに転じた。東京エレクトロンやアドバンテストがプラスで終えた。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は35銘柄(38%)、下落は54銘柄(59%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。
個別では、enish<3667>が年初来高値更新。『De:Lithe Last Memories』のパブリックセールで「NFTランド」220区画と「NFTドール」1000体が完売したことを受けて買いが集まった模様だ。クルーズ<2138>やクシム<2345>、アクセルマーク<3624>もしっかり。
KADOKAWA<9468>が続伸。サイバー攻撃で被害を受けた事業の復旧状況について、経理機能は平常状態に戻ったことに加え、主力の出版事業についても8月中旬以降は平常時の水準に回復する見込みと発表したことが材料視されたようだ。業績への影響については精査中としたが、平常時への復旧に目処がついたことでひとまず安心感が出ている。
東宝<9602>が3日続伸。東海東京証券が投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を6100円から6580円に引き上げたことが株価の下支えとなっているようだ。
他方、前日年初来高値を更新したモバイルファクトリー<3912>が利食い売りに押されたほか、オルトプラス<3672>、GENDA<9166>、ボルテージ<3639>などが売られた。
このほか、IGポート<3791>が年初来高値を更新したものの、利益確定の売りに押されてマイナスに転じた。ポールトゥウィンホールディングス<3657>やトーセ<4728>が年初来安値を更新した。