【ゲーム株概況(8/1)】上昇14銘柄、下落78銘柄で売り優勢 東映アニメとサン電子が逆行高 GENDAやまんだらけの下げがきつい

8月1日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前日比975円49銭安の3万8126円33銭で取引を終えた。日銀金融政策決定会合や米国連邦公開市場委員会を経て円高が進行したことを嫌気し、幅広い銘柄が売られた。輸出関連のほか、利上げへの警戒感から不動産や電気ガスなども売られた。

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている92銘柄のうち、上昇は14銘柄(15%)、下落は78銘柄(85%)、変わらずは0銘柄(0%)で、下落した銘柄の方が多かった。

個別では、東映アニメーション<4816>が大幅続伸。前日7月31日に発表した第1四半期決算が映画「THE FIRST SLAM DUNK」や映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の国内配信権販売の好調などで、第1四半期として過去最高業績となったことが株価の刺激材料になっているようだ。

サン電子<6736>が3日ぶりに大幅反発。同社株のTOB(株式公開買付け)を行っている米投資会社のトゥルー・ウインド・キャピタルがTOB価格を1株当たり4750円から5500円に引き上げると発表したことが株価を刺激する形になったようだ。買付株数は、下限を15%から5%に引き下げた。

コーエーテクモホールディングス<3635>が続落。UBS証券は、同社株のレーティングを「ニュートラス」から「Sell」に引き下げたうえで、目標株価も1370円から1270円としたことが観測された。また岡三証券もレーティング「強気」の継続としたものの、目標株価を1980円から1950円に引き下げたという。

他方、GENDA<9166>やまんだらけ<2652>の下げがきつい。為替の円高に伴ってインバウンドの増加などの恩恵が薄れるとの見方から売られた可能性がある。前日年初来高値を更新したenish<3667>も利益確定の売りに押されて大きく下げた。

このほか、アイビス<9343>、coly<4175>、HEROZ<4382>、SHIFT<3697>、ワンダープラネット<4199>、サンリオ<8136>、カプコン<9697>、タカラトミー<7867>など幅広い銘柄が売られた。