カバー、第1四半期(4~6月)決算は売上高24%増、営業益6%減に 順調な売上成長続くも将来の事業成長のための体制拡充で固定費が増加

  • カバー<5253>は、8月8日、2025年3月期の第1四半期(4~6月)の決算(非連結)を発表、配信/コンテンツおよびMD分野の事業拡大を背景に2ケタ超の増収を達成した。

    一方で、将来の事業成長のための体制拡充による固定費の増加により、利益率が低下した。

    売上高64億1600万円(前年同期比24.8%増)
    営業利益8億3400万円(同6.8%減)
    経常利益9億1700万円(同2.0%増)
    最終利益6億2000万円(同0.2%減)

    サービス分野別の業績は、以下のとおり。

    ①配信/コンテンツ分野
    英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」でデビューした新ユニット「hololive English -Justice-」が人気化したことに加え、音楽を通じた認知獲得によるファン層の拡大が継続し、同社所属VTuberのYouTubeチャンネル登録総数は、2024年6月末時点で9226万人まで伸長した。その結果、同分野の売上高は20億3400万円(前年同期比23.2%増)となった。

    ②ライブ/イベント分野
    夏季イベントの準備などを背景として第1四半期累計期間における大型のライブコンサート実施が無かったものの、国内外で実施した中型のライブコンサートおよびプロモーションイベントが収益に寄与した。その結果、同分野の売上高は3億4900万円(同6.3%減)となった。

    ③マーチャンダイジング分野
    国内外の販路の拡充が進んだことに加え、シリーズ商品展開の拡充によるクロスセルの機会も拡大した。その結果、同分野の売上高は29億3100万円(同40.1%増)となった。

    ④ライセンス/タイアップ分野
    国内外における取引先企業及び営業代理店の増加に加え、新規商品の開発も進捗した。その結果、同分野の売上高は11億円(同7.2%増)となった。

  • ■通期業績予想は変更なし

  • 2025年3月期通期の業績予想は、従来予想から変更なく、以下のとおり。

    売上高364億8100万円(前期比20.9%増)
    営業利益73億円(同31.8%増)
    経常利益73億円(同29.8%増)
    最終利益50億6400万円(同22.4%増)

※決算説明資料の売上高推移と営業利益推移のグラフを追加しました。