オルトプラス、第3四半期(10~6月)決算は売上高17%減、3.5億円の営業赤字を計上 1件の開発案件を受託も前期終了タイトルの売上減少分を補うには至らず
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オルトプラス<3672>は、8月8日、2024年9月期の第3四半期累計(10~6月)の連結決算を発表、新たに1件の開発案件を受託したものの、前期に一斉に整理を進めた運営タイトルの売上の減少分を補うには至らず、減収での着地となった。
売上高27億400万円(前年同期比17.3%減)
営業損益3億5300万円の赤字(同4億9000万円の赤字)
経常損益3億1400万円の赤字(同4億6400万円の赤字)
最終損益3億2000万円の赤字(同3億5800万円の赤字)ゲーム事業では、ゲーム領域とその周辺領域まで事業領域を拡大し、安定的に収益が確保できる開発受託・運営受託案件の拡大を進めており、第3四半期期間においては1件の運営受託と1件の開発受託が終了したが、新たに1件の開発案件を受託し、第3四半期末時点において、自社パブリッシング1タイトルの運営と4件の開発が進行している。しかし、開発受託案件が比較的小規模であることから、前期に一斉に整理を進めた運営タイトルの売上の減少分を補うには至らず、前年同期間と比較して減収となった。
このため、ジーエフホールディングスとの資本業務提携を契機として、同社の知見やノウハウが活かせるゲーム周辺領域での新たな事業・サービスの展開の企画検討を開始し、事業化に向けて準備を進めている。その第一弾として、拡大する「推し活」市場への進出を狙いとして、トリニティノットと共同事業契約を締結し、俳優チャット小説アプリ「KISSMILLe(キスミル)」の共同運営に着手した。
同社はこの「KISSMILLe(キスミル)」をプラットフォームとして、同社オリジナルもしくは良質な他社のシナリオと、それにマッチする若手俳優をキャスティングし、「俳優チャット小説」として制作・配信するとともに、派生する各種グッズに留まらず、舞台演劇やイベント等の3次元リアルコンテンツなど幅広いエンターテインメントコンテンツへの展開を図っている。
ゲーム支援事業では、主な取引先であるゲーム会社の開発プロジェクトの見直しや運営中止などの影響を受けて、人材稼働数は前年同期間と比較して減少した。また、事業運営体制の見直しによる新卒・中途紹介業務の休止、事業主体である子会社の消費税の事業者区分の変更の影響もあり、前年同期間と比較して減収となった。今後、さらに競争の激化が見込まれることから、ゲーム業界での営業活動を強化するとともに、ゲーム業界以外の新たなクライアントの獲得にも力を入れていく。
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■2024年9月期見通しは引き続き非開示
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2024年9月期の業績見通しは引き続き非開示。運営タイトルの売上動向、開発受託の案件獲得や開発進捗、運営受託の獲得や新たな事業の展開などにより同社グループの業績が大きく変動する可能性があり、現時点において信頼性の高い業績予測値を合理的に算出することが困難となっているため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高35億1600万円、営業損益4億5200万円の赤字、経常損益4億1600万円の赤字、最終損益4億5200万円の赤字(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672