ガンホーの決算説明資料より…2Q期間(4~6月)はQonQで売上高8%増、営業益5%減に 『パズドラ』好調で増収も『Ragnarok』関連タイトルリリースの費用が先行

柴田正之 編集部記者
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ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、8月9日、2024年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表した。今回はその第2四半期期間(4~6月)の業績を見てみたい。

売上高279億1800万円(前四半期比8.5%増、前年同期比24.4%減)
営業利益59億4100万円(同5.2%減、同30.8%減)
経常利益65億6900万円(同5.3%減、同29.4%減)
最終利益38億2000万円(同4.5%減、同24.0%減)

各種イベントの奏功により、主力の『パズル&ドラゴンズ』(以下『パズドラ』)が好調に推移した結果、売上高は前四半期比(QonQ)で8.5%の増収となった。この『パズドラ』が好調という部分は、子会社Gravityの連結寄与分を除いた売上高を見るとより鮮明で、QonQで11.4%の増収、全体では30.8%の減収となっている前年同期でも16.0%の増収と大きく復調している。前年同期比での大幅な減収は、前年度の子会社Gravityの連結寄与が著しく大きかった反動とみることができそうだ。

一方、利益については、営業利益がQonQで5.2%の減益となるなど苦戦している。これは、子会社Gravityの『Ragnarok』関連タイトルの新規リリースに伴う広告宣伝費の増加が主な要因となっており、ここで植えた新たな種が再び連結業績に大きく貢献してくることになるのかどうか、次の四半期以降の注目材料となってきそうだ。前期に『Ragnarok Origin』が大ヒットした東南アジア向けに6月にリリースした『Ragnarok : Rebirth』の動向も次の四半期にどう影響してくるの下記になるところだ。

ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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