コトブキヤ、24年6月期決算は売上高9%減、営業益36%減に 国内美少女プラモデル市場の競争が激化 円安や高インフレ環境に伴う原材料費上昇も

  • 壽屋(コトブキヤ)<7809>は、8月14日、2024年6月期通期の決算(非連結)を発表、国内美少女プラモデル市場における競合企業増加による競争激化や、円安や高インフレ環境に伴う原材料費上昇などにより、減収減益となった。

    売上高163億7900万円(前々期比9.5%減)
    営業利益16億5600万円(同36.6%減)
    経常利益16億円(同37.1%減)
    最終利益11億300万円(同37.2%減)

    国内市場において、プラモデル製品の展開については、自社IP製品「メガミデバイス」より「皇巫(オウブ)アマテラス レガリア」や「皇巫(オウブ)スサノヲ レガリア」、自社IP製品「アルカナディア」より「エレーナ」および自社IP製品「フレームアームズ・ガール」より「フレームアームズ・ガール ドゥルガーⅡ」などを発売し、これらの製品が売上に貢献したものの、カテゴリー全体の販売数量が前事業年度より減少した。

    一方、フィギュア製品の展開については、他社IP製品では『原神』より「蛍」および「空」、自社IP製品では「ARTIST SUPPORT ITEM」よりアクションフィギュア「ハンドモデル/R -GRAY-」および「ハンドモデル/L -GRAY-」などを発売し、これらの製品がカテゴリーの売上に貢献した。

    北米地域においては、プロモーション活動と新規取引先の開拓を積極的に行ったが、前年同期と比較して、売上に貢献したアイテムの件数が減少したことおよびコロナ禍で生じた物流混乱を発端とする在庫調整の影響により、当該地域の売上は伸び悩みんだ。

    アジア地域では、中国において、他社IP製品では『原神』より「蛍」および「空」、自社IP製品では「ARTIST SUPPORT ITEM」よりアクションフィギュア「ハンドモデル/R -GRAY-」などが当該地域の売上増加に貢献した。

    直営店舗による小売販売については、「にじさんじ」の公式ショップである「にじさんじコトブキヤショップ」、「ホロライブ」のオフィシャルグッズを取り扱う「ホロライブコトブキヤショップ」およびVirtual esportsプロジェクト「ぶいすぽっ!」の公式ショップ「ぶいすぽっ!コトブキヤショップ」を各店舗で展開し、店舗キャンペーンを積極的に実施した結果、VTuber関連商品が堅調に推移したことと、訪日外国人客が増加したことを主要因として各店舗の売上は増加した。

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    ■2025年6月期は増収増益見込む

  • 2025年6月期通期の業績予想については、以下のとおり。自社IPにおいては、「アルカナディア」などのプロモーション活動などを積極的に行い、コンテンツのさらなる認知度向上を図っていく。また、成長戦略推進の取り組みのひとつである「プラモデル・フィギュア
    に続く新領域の確立」を目指すべく、引き続き研究開発活動を推進していくとしている。

    売上高170億円(前期比3.8%増)
    営業利益17億円(同2.6%増)
    経常利益16億6400万円(同4.0%増)
    最終利益11億5400万円(同4.6%増)

株式会社壽屋(コトブキヤ)
https://company.kotobukiya.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社壽屋(コトブキヤ)
設立
1953年1月
代表者
代表取締役社長 清水 一行
決算期
6月
直近業績
売上高163億7900万円、営業利益16億5600万円、経常利益16億円、最終利益11億300万円(2024年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
7809
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