カヤック<3904>は、8月14日に2024年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表した。今回はその決算説明資料から同社のゲームエンタメサービスの状況をみてみたい。
第2四半期期間(4~6月)のゲームエンタメサービスは、売上高22億700万円と前四半期比ではほぼ横ばいだったものの、前年同期比では11.7%減と落ち込む形になった。これは、ハイパーカジュアルゲームの市況の広告単価が4~5月に想定以上に下落したことが大きく影響している。
こうした広告単価の変化は、広告以外の収益ポイントを持つハイブリッドカジュアルゲームの普及が始まり、広告コストの設定ラインが変わってきていることに起因する。同社もこの第1四半期にハイブリッドカジュアルゲームとして『Jumpin Hero』をリリースし、社内にナレッジを蓄積している段階だが、現時点では『Jumpin Hero』は苦戦しているようだ。
また、ハイパーカジュアルゲームについては、第2四半期期間に『ChargeFist』と『Puppetman Off-Road』の2本をリリースしたが、ダウンロード数の推移を見てみると、やや苦戦している印象だ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高167億2700万円、営業利益3億5800万円、経常利益3億8800万円、最終利益1億4900万円(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904