23年の国内ゲーム市場規模は4.6%増の2兆1255億円 ハード中心に家庭用ゲーム好調、アプリ横ばい 世界市場も復調 ファミ通ゲーム白書24が発売

角川アスキー総合研究所は、この日(8月22日)、2023年の国内ゲーム市場規模について前年比4.6%増の2兆1255億円だったとの推計結果を発表した。インフレが続き同年の消費者物価指数(生鮮食品及びエネルギーを除く)が4.0%増であったことを踏まえても、国内ゲーム市場は堅調に推移しているとコメントした。特に家庭用ゲームハードが前年比27.5%増とその伸びが目立つが、プレイステーション5の販売増と7年目に入ったNintendo Switchの売れ行きが長期間に及んでいることが主な要因として挙げた。

 

国内オンラインゲームコンテンツの市場規模は同3.9%増の1兆7216億円だった。ゲームアプリ市場は1兆2351億円と3年連続のマイナスになったが、減少幅は前年比0.7%減と縮小し、ほぼ横ばいの推移になったという。一方、PCゲームは前年比24.9%増と順調に拡大している。

 

また、国内のゲーム人口は、前年比2.8%増の5553万人と推計した。ポストコロナでエンタメ需要が分散化した影響により2022年は微減となった国内ゲーム人口だが、2023年は前年比2.8%増の5553万人に持ち直した。なかでもアプリゲームユーザー人口は前年比10.0%増と2022年の縮小から大きく反転し、家庭用ゲームも前年比4.0%増の2971万人に上昇した。巣ごもり需要の反動から脱却して健全なマーケットへと戻りつつあるとのこと。

 

このほか、世界ゲームコンテンツ市場規模については29兆5162億円(同一為替レートでの3.1%増)とした。続くインフレやリアル需要の復活など、消費動向を左右する要因は多く、前年のマイナスを補うには至らなかったが、復調に向けて推移している。規制の影響を振り払った中国が大幅に回復したこと、そして欧米の家庭用・PCゲームが前年の実績を上回ったことなどが、全体の成長に貢献したと指摘した。

 

※市場規模は2023年の期中平均レート、1米ドル=140.66円で換算
※家庭用ハード……Nintendo Switch、プレイステーション5などの家庭用(コンシューマー)ゲーム機本体。
※家庭用ソフト……家庭用ゲーム機で動作するゲームコンテンツ。
※オンラインプラットフォーム……スマートフォン、タブレット、PCなど、ネットワーク接続を前提にゲームコンテンツが動作するプラットフォーム。ただし、家庭用ゲーム全体の市場規模を明確にするため、下記のグラフに限って家庭用ゲーム機向けのオンライン市場は「家庭用ソフト」に含めている。

なお、詳細は、本日発売したゲーム業界データ年鑑『ファミ通ゲーム白書 2024』で確認することができる。創刊20冊目となる今年度版は、過去20年の国内市況の推移等も収録した特別版となる。本書は、日本国内と北米、欧州、アジアといった海外主要地域別のゲーム市場について、豊富な最新データと大規模なアンケート結果をもとに、ゲーム・エンターテイメント業界の最新動向を分析したデータ年鑑となっている。

 

■ファミ通ゲーム白書2024

発行・編:角川アスキー総合研究所
発売日:2024年8月22日
価格:PDF版(CD-ROM)版 4万8400円(税込)
書籍版5万3900円(税込)
PDF(CD-ROM)+書籍 セット版9万6800円(税込)
判型・頁数: A4、430ページ

※当年鑑は ゲーム市場マーケティングサービス「f-ism.net」での販売となる。
※電子版は主要電子書籍ストアで2024年8月27日発売予定。

▼期間限定 特別価格キャンペーン
通常価格9万6800円(税込)の『PDF(CD-ROM)+書籍 セット版』を、2024月9月30日の申込み分まで5万3900円(税込)で提供する。

▼紹介ページ
https://f-ism.net/fgh/2024.html

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2581億900万円、営業利益184億5400万円、経常利益202億3600万円、最終利益113億8400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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