モイ、第2四半期(2~7月)決算は売上高2%増、営業益20%増 メンバーシップ売上が当初想定を上回る 通期予想を上方修正して一転増収増益の見込みに

  • モイ<5031>は、9月11日、2025年1月期の第2四半期累計(2~7月)の決算(非連結)を発表、ポイントPUとポイント販売売上は微減となったものの、メンバーシップ売上が当初想定を上回る成長を継続し、増収増益での着地となった。

    売上高32億6700万円(前年同期比2.0%増)
    営業利益1億3200万円(同20.7%増)
    経常利益1億4400万円(同24.7%増)
    最終利益1億1100万円(同20.4%増)

    「ツイキャス」のユーザーである配信者、リスナー双方のユーザー満足度向上を目指し、新しい公式キャラクターである「ソノヒグラシ」のデビュー発表、各種賞品が当たるユーザー参加型キャンペーンの開催、ホラー、ミステリー、日本アカデミー賞受賞作品など多彩な人気映画作品の共同オンライン視聴配信などを実施した。

    また、プラットフォームにおける文化の多様性拡大を促進することを目指して、スマートフォンだけで3Dアバターを使った配信が可能となる「3Dアバター」機能や、ユーザー参加型キャンペーンの一体感醸成に寄与する「オンラインクレーンゲーム」機能を公開した。さらに18歳未満ユーザーの収益化支援のための「メンバーシップU」開設キャンペーン、同社自主音楽レーベル「Moi Records」主催の「歌い手フェス vol.1」などを実施し、プラットフォームの経済規模拡大に努めた。

    その結果、第2四半期期間において、同社の重要指標の一つである月間平均ポイントPU(Paid Userの略、課金ユーザー数)は、7万3000(前年同期比3.4%減)の着地となった。一方で、月間平均ポイントARPPU(Average Revenue Per Paid Userの略、課金ユーザー一人当たりの平均課金額)は6703円(同2.6%増)と堅調に推移し、「ツイキャス」のポイント販売売上は29億5400万円(同0.7%減)となった。

    また、実質売上総利益(売上高合計から収益化された配信者に支払う報酬額と決済代行業者に対して支払う手数料を差し引いた金額)は、「メンバーシップ」の成長が継続したことなどの影響により、8億9400万円(同4.3%増)となった。

  • ■通期業績予想を上方修正

  • 2025年1月期通期の業績予想については、第2四半期決算の発表とともに上表修正を実施しており、以下のとおり。期初の減収減益予想から一転し、増収増益予想となっている。

    売上高62億5100万円→65億3600万円(増減率4.6%増、前期比1.6%増)
    営業利益7200万円→1億6500万円(同129.0%増、同15.8%増)
    経常利益8500万円→1億8700万円(同118.9%増、同19.3%増)

    なお、最終利益については、今後の見通しを踏まえた繰延税金資産の回収可能性の検討に時間を要し、現時点で予想数値の算定が困難であることから、引き続き「未定」としている。

モイ株式会社
https://about.moi.st/

会社情報

会社名
モイ株式会社
設立
2012年2月
代表者
代表取締役社長 赤松 洋介
決算期
1月
直近業績
売上高64億3300万円、営業利益1億4200万円、経常利益1億5600万円、最終利益1億9400万円(2024年1月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
5031
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