9月12日の東京株式市場は8日ぶりの反発。日経平均株価は、前日比1213円50銭高も3万6839円27銭で取引を終えた。米国消費者物価指数が予想を下回ったことを受けて米国株式市場ではハイテク株が買われた流れを受けて、東京市場でも自律反発狙いの買いが入り、輸出関連を中心に幅広く買われた。為替の円安傾向も支援材料になったようだ。
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている93銘柄のうち、上昇は86銘柄(92%)、下落は4銘柄(4%)、変わらずは3銘柄(3%)となり、ほぼ全面高商状となった。
個別銘柄では、GENDA<9166>が大幅反発。前日の急落への反動に加え、岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を2000円から3150円に引き上げたことが市場の関心を集めているようだ。
ANYCOLOR<5032>が大幅反発した。初に配当実施が材料視された。前日9月11日に株主還元の方針を一部変更し、2025年4月期の配当予想を従来の「無配」予想から年間で1株当たり65円(中間と期末ともに32.5円)に修正したことが市場からポジティブサプライズと受け止められた。同業のカバー<5253>も大幅高。
gumi<3903>も大幅続伸。引き続き決算発表が材料視された。第1四半期決算で本業の儲けを示す営業利益が6500万円となり、5四半期ぶりの営業黒字を達成したことを受けて引き続き買い優勢となったようだ。決算発表前に空売りも増えており、業績好転を受けてショートカバーも入ったようだ。
モイ<5031>が3日続伸。前日9月11日に第2四半期決算を発表するとともに、2025年1月期通期の業績予想の上方修正を発表したことが株価の評価材料となった。従来予想では前期比で減収減益の見通しだったが、今回の修正により一転して増収増益見通しとなったことが市場の関心を集めているもようだ。
このほか、GLOE<9565>が反発。この日の引け後に決算発表を予定していた。引け後の発表した第3四半期決算は営業損失5300万円となったほか、通期見通しについても営業利益1億5000万円からゼロに減額修正を行った。クライアントワークサービスにおいて下期の受注額が期初の目標を下回ったことが要因。
なお、この日は、タカラトミー<7867>、東映<9605>、カプコン<9697>、コナミグループ<9766>が年初来高値を更新した。