【ゲームエンタメ株概況(4/16)】東宝に押し目買い入って反発 「がうる・ぐら」卒業がネガティブサプライズとなりカバー急落【チャート掲載】

4月16日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比347円14銭安の3万3920円40銭でこの日の取引を終えた。エヌビディアのAI向け半導体が対中国輸出制限の対象になると伝わったことで時間外取引で急落シたことに加えて、為替の円高も重しとなり、一時609円07銭安の3万3658円47銭まで売られる場面があった。

 

【主要指数】
・日経225: 33,920.40(-347.14)
・TOPIX: 2,498.03(-15.32)
・ドル/円: 142.68(-0.57)
・ダウ: 40,368.96(-155.83)
・ナスダック: 16,823.17(-8.32)
・SOX: 4,021.89(-347.14)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は26銘柄(27%)、下落は67銘柄(70%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。

個別銘柄では、Link-U<4446>が大幅続伸。経済産業省の「令和 5 年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業委託費(中近東との経済連携強化に向けた戦略策定及び我が国企業の海外展開促進等調査)」におけるマスタープラン策定等調査事業者として採択されたことが引き続き材料視されているようだ。

 

東宝<9602>が大幅反発。2025年2月期の営業減益のとなる見通しを嫌気して前日は売られたものの、この日は押し目買いが入ったようだ。決算と同時に発表した中期計画でIP・アニメ事業を独立したセグメントにすることや、アニメ製作本数を25年2月期の14本から32年までに30本まで増やすなど意欲的な姿勢が評価されたようだ。

 

また、大手ゲーム関連は、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>とコーエーテクモホールディングス<3635>、バンダイナムコホールディングス<7832>、コナミグループ<9766>、カプコン<9697>が高く、セガサミーホールディングス<6460>が安い。

このほか、エイチームホールディングス<3662>やアカツキ<3932>、エディア<3935>が年初来高値を更新した。

他方、カバー<5253>が急落。ホロライブ所属でチャンネル登録者数450万を誇るVTuber「がうる・ぐら」が5月1日をもって卒業すると発表したことがネガティブサプライズと受け止められた。オルトプラス<3672>、サイバーステップ<3810>、モブキャストホールディングス<3664>、買取王国<3181>もさえない。

  

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