ワンダープラネット、24年8月期は売上高29%減ながら営業益142%増に 収支改善を目的とした複数タイトルの終了で売上減も利益率大幅改善

  • ワンダープラネット<4199>は、10月15日、2024年8月期の決算(非連結)を発表、複数のタイトルの終了などの影響で大幅な減収となったものの、利益率が大幅に改善し、増益での着地となった。

    売上高24億4900万円(前々期比29.3%減)
    営業利益1億2100万円(同142.9%増)
    経常利益1億1300万円(同301.2%増)
    最終利益9200万円(前々期2億3600万円の赤字)

    『クラッシュフィーバー』日本版が9周年記念キャンペーンの好調な推移などで前年同期に対して第4四半期会計期間は増収、通期では同程度の着地と堅調に推移したものの、収支改善を目的とした『クラッシュフィーバー』海外版の2023年12月のサービス終了、『アリスフィクション』の2024年9月のサービス終了、また2024年3月にサービス終了した『ジャンプチ ヒーローズ』日本版および繁体字版の影響で、前年同期比で大幅な減収となった。

    一方で、2024年6月に国内サービスを開始したゲームフリークとの共同開発タイトル『パンドランド』を始めとする協業先との共同開発タイトルは、概ね想定どおりの開発進捗となり開発にかかる売上高は安定的に推移し、前年同期比で増収となった。なお、「パンドランド」は、同社の拠出費用抑制を重視しそのトレードオフで事業利益が緩やかな拡大となる座組を採用していることから、サービス開始後のアプリ内課金などによる通期業績に与える影響は限定的となった。

    営業利益、経常利益については、中長期的な収益の拡大に向けて引き続き新規開発に取り組んでいる一方で、前述のとおり「パンドランド」と同様に、2025年以降も年1本程度の新規リリースを目処に開発中の協業先との有力IPタイトル2本も当社の拠出費用抑制を重視した座組を採用していること、『クラッシュフィーバー』日本版の底堅い利益貢献、『アリスフィクション』の損失幅の大幅な減少などにより、『ジャンプチ ヒーローズ』日本版および繁体字版のサービス終了による減益影響などを上回り、前期同期比で大きく増益となった。

  • ■2025年8月期業績予想は非開示

  • 2025年8月期通期の連結業績予想は非開示。前期に引き続き、通期での営業黒字を目指す方針ながら、近年の世界のモバイルゲーム市場を取り巻く競合環境の変化が以前にも増して著しく、タイトルの業績動向を精緻に予測することがより困難であることから、会社全体での合理的かつ信頼性のある業績予想の策定及び公表が困難であるため、としている。

ワンダープラネット株式会社
http://wonderpla.net/

会社情報

会社名
ワンダープラネット株式会社
設立
2012年9月
代表者
代表取締役社長CEO 常川 友樹
決算期
8月
直近業績
売上高24億4900万円、営業利益1億2100万円、経常利益1億1300万円、最終利益9200万円(2024年8月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
4199
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