東宝、北米でアニメ製作と配給を手掛けるGKIDSを買収 北米展開強化で急拡大するアニメ事業のさらなる成長を狙う

東宝<9602>は、本日10月16日、同社の子会社(孫会社)である Toho Internationalが北米を中心にアニメーションの製作と配給を手掛けるGKIDSを買収すると発表した。全株式を取得する。北米展開を強化することで、急拡大するアニメ事業のさらなる成長を狙う。譲渡実行日は未定だが、2025年2月期中に連結子会社となる予定だ。株式取得価額は非公開。

同社グループは「TOHO VISION 2032 東宝グループ 経営戦略」において、成長戦略のキーワードとして「企画&IP」「海外」「アニメーション」を掲げ、魅力あるコンテンツの企画開発、IP 創出の強化とともに、市場開拓の余地が大きい海外でのビジネス拡大を目指している。

GKIDS は日本をはじめとする様々な国のアニメーションの劇場公開、ホームエンターテイメント、マーケティング、プロモーション、ブランディング、販売などの分野において北米を代表する配給会社。過去に配給した13作品がアカデミー長編アニメ映画賞にノミネートされ、本年3月にはスタジオジブリの『君たちはどう生きるか』で初受賞を果たした。

本件により、同社グループは、北米におけるアニメーション配給のトップブランドである GKIDSとの間でより強固な協力体制を確立し、これまで Toho International が「ゴジラ」を中心に積み上げて来た北米を中心としたライセンシング・商品化やEコマースサービスと融合することで、日本及び世界中のアニメーションを、より直接かつ広くファンに届けるための強い基盤を築き上げることができる、としている。

GKIDSにおいても、これまでの高い実績に裏打ちした優れたブランド、組織、経営陣を維持しつつ、同社グループの持つ、アニメーションの企画製作能力、ライセンシング機能、E コマース等とのシナジーにより、さらなる発展を遂げる機会になると見込む。また、本件は日本発コンテンツの海外展開、クリエイターやスタジオの海外進出に資するものになるという。

 

 

東宝株式会社
https://www.toho.co.jp/

会社情報

会社名
東宝株式会社
設立
1932年8月
代表者
代表取締役社長 社長執行役員 島谷 能成
決算期
2月
直近業績
営業収入2833億4700万円、営業利益592億5100万円、経常利益630億2400万円、最終利益452億8300万円(2024年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9602
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