カバー、第2四半期(4~9月)業績予想を上方修正 ホロライブTCGなどマーチャンダイジングサービスの新規商品が好調 特損計上ながら最終利益も上ブレ

  • カバー<5253>は、10月29日、2025年3月期の第2四半期累計(4~9月)の業績(非連結)予想の修正を発表、9月20日に販売を開始したトレーディングカードゲーム『hololive OFFICIAL CARD GAME』などマーチャンダイジングサービスの新規商品や、ライセンス/タイアップサービスにおける案件獲得の進捗が予測を超えて好調だったことから、売上高・利益ともに予想の上方修正を実施した。

    売上高144億2600万円→165億円(増減率14.4%増)
    営業利益24億100万円→31億7000万円(同32.0%増)
    経常利益24億100万円→31億円(同29.1%増)
    最終利益16億6500万円→19億円(同14.1%増)

    前述のマーチャンダイジングサービス商品の好調などで、9月単月の結果が大幅に予算を上回る進捗となった。また、これらの好調であったサービスセグメントは他のサービスと比べ相対的に利益率が高いサービス分野であることから、売上の好調に伴い、各利益水準も合わせて高まる状況となった。

    一方で、マーチャンダイジングサービスにおいて、米国における売上税をはじめとしてユーザーから徴収していなかった諸外国間接税を見積もり、同社の責任において申告・納税することを第2四半期期間において決定した。その結果、当該諸外国間接税の納付見積金額を諸外国間接税引当金繰入額として4億5000万円の特別損失を計上する。ただし、この特別損失も織り込んで、最終利益の予想は上方修正を実施している。

    なお、2025年3月期通期の業績予想については、依然として成長を持続することを見込んでいるが、イベントの開催状況などをはじめ不確定要素が多いことから、現時点では期初に公表した通期業績予想を据え置いている。ただし、今後も精査を進め、業績予想の修正が必要な場合には速やかに公表する予定としている。

 

【追記】
四半期の売上高と営業利益の推移は以下のとおり。第2四半期の営業利益は過去最高になるようだ。