ドリコム<3793>の内藤裕紀社長は、この日(10月29日)、9月中間期の決算説明会において、『Wizardry Variants Daphne(ウィズダフネ)』のヒットした要因について、既存のモバイルゲームで見られるシステムや勝ちパターンを踏襲しておらず、ダンジョンRPGという新しい体験を提供できていることが大きいのでは、という見方を示した。
ダンジョン内を謎を解きながら探索していくゲームだが、チュートリアル段階から高い難易度が設定されているが、多くの人が乗り越えたという。この背景には、「『ウィザードリィ』=難易度の高いゲーム」という認識がすでにできていることが大きいという。内藤社長自身、これをみて「これこそがIPの力だと実感した」という。
通常のモバイルゲームでは、1回のプレイに時間がかかったり、チュートリアルの難易度が高かったりすると、「脱落」してしまうため、簡単にかつ遊びやすくすることが多いが、本作はそうした「主流派」とは一線を画した。
コンシューマゲームのようなゲーム性をF2Pの運用型ゲームで提供するというチャレンジングなタイトルだったが、課金額だけでなく、プレイ時間についても想定以上の水準になっているそうだ。
なお、ドリコムとしては、今後、苦心して作り上げた本作のダンジョンRPGのエンジンを他の有力IPへの適用なども模索していくようだ。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793