東京通信グループ、3Q(1~9月)決算は売上高9%減、2億7700万円の営業赤字に ハイブリッドカジュアル注力でカジュアルやハイカジの運用本数が減少

  • 東京通信グループ<7359>は、11月8日、2024年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、ハイブリッドカジュアルゲームアプリの開発に経営資源を重点配分した結果、主軸のカジュアルゲームアプリおよびハイパーカジュアルゲームアプリのリリース本数や運用本数が想定を下回り、減収・赤字幅拡大となった。

    売上高42億3300万円(前年同期比9.2%減)
    営業損益2億7700万円の赤字(前年同期4800万円の赤字)
    経常損益1億8000万円の赤字(同8400万円の赤字)
    最終損益2億6600万円の赤字(同1億4500万円の赤字)

    セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①メディア事業 売上高24億500万円(前年同期比22.4%減)、セグメント利益1億1700万円(同59.9%減)
    2023年12月に連結子会社化したテトラクロ―マの画像メーカーサービス「Picrew(ピクルー)」が引き続き順調に推移した。一方、主軸のスマートフォンアプリの取り組みは、さらなる成長を目指し、新規領域であるハイブリッドカジュアルゲームへリソースを集中した結果、これまでの収益源であったカジュアルゲームとハイパーカジュアルゲームの開発にも影響し、リリース本数や運用本数が減少した。なお、重要指標である運用本数は238本となった。

    ②プラットフォーム事業 売上高16億400百万円(同4.9%増)、セグメント利益1億7100万円(同21.0%増)
    電話占いサービス事業が好調に推移し、セグメント利益は過去最高を更新した。「電話占いカリス」は、第1四半期期間に鑑定師の稼働および相談回数に一時的な落ち込みが生じたが、鑑定師の就業環境の再整備と、マーケティング戦略の見直しにより問題は解決した。

    また、2023年4月にサイバーエージェント<4751>から事業譲受した「SATORI電話占い」、昨年リリースした新規サービスの「恋愛相談METHOD」についても順調な成長が継続した。なお、重要指標である第3四半期累計期間における相談回数は、22万2000回となった。

    ヘルステック事業は、2024年6月より4ヵ月連続の黒字となったが、連結業績への影響は軽微だった。エンタメテック事業は、推し活×メッセージアプリ「B4ND(ビヨンド)」の会員数が緩やかに増加した。

    ③その他 売上高1億8600万円(同3202.2%増)、セグメント損益1億7600万円の赤字(前年同期1億3300万円の赤字)
    ファンクラブビジネス事業は、アイドル・アーティストの公式ファンクラブの運営、イベント開催、ECによる実績を着実に積み上げており、著名アーティストの引き合いが増加した。なお、当該区分における事業は、「利益化フェーズ」への移行を目指す、「構想・開発フェーズ」または「事業化フェーズ」に位置付ける新規事業群となっている。

  • ■通期業績予想を下方修正

  • 2024年12月期の業績予想については、第3四半期決算の発表と同時に下方修正を発表しており、以下のとおり。

    売上高80億円→57億5000万円(増減率28.1%減、前期比7.5%減)
    営業損益4000万円の黒字→2億8000万円の赤字
    経常損益1億3000万円の黒字→2億円の赤字
    最終損益8000万円の赤字→3億円の赤字

株式会社東京通信グループ
https://tokyo-tsushin.com/

会社情報

会社名
株式会社東京通信グループ
設立
2015年5月
代表者
代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
決算期
12月
直近業績
売上高62億1900万円、営業損益1億3300万円の赤字、経常利益3億5700万円、最終損益2億400万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7359
企業データを見る