ソニーグループ、『Astro Bot』は発売後9週間で150万本を超えるヒット 『Concord』の失敗は「きめ細かい確認が抜けていたことが要因」(十時社長)

 

ソニーグループ<6758>は、この日(11月8日)に開催した第2四半期の決算説明会で、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが 9月6日に発売した『Astro Bot』について、発売後9週間での販売本数が150万本を超えるヒットとなったことを明らかにした。購入者の37%は過去2年間にファーストパーティタイトルを購入したことのない新規ユーザーだったとのこと。

同社によると、若年層やファミリー層の購買比率も他のタイトルに比べ大変高くなっており、新規ユーザーの獲得とタイトルポートフォリオの拡充を通じて、より広いユーザー層への訴求に大きく貢献しているという。

また、今年発売した2つのライブサービスゲームについては、『Helldivers 2』が大ヒットとなった一方で、『Concord』はサービス停止となった。

『Concord』の失敗要因について聞かれると、 十時裕樹社長(写真)は「きめ細やかな確認が抜けていた」との見方を示した。「ゲーム性の確認やユーザーテスト、社内評価をできるだけ早い段階で細かく行って、ユーザーに受け入れられるものかあるいは支持されないものなのか、判断するための材料をもっと集めておけばよかったというのがチームの総括だ」と述べた。

 

 

 

同社が強みとする、確立したIPでヒットの予見性が高いシングルプレイヤーゲームと、立ち上げに一定のリスクを取りながらも、アップサイドを追求するライブサービスゲームを組み合わせた、最適なタイトルポートフォリオの構築を進めていく。

なお、スタジオビジネスについては下期では『Marvelʼs Spider-Man 2』や『Helldivers 2』の大ヒットがあった前年同期からは減収減益を見込んでいるものの、新作タイトルの開発とライブサービスゲームのプロセス改善を進めていく。

2026年3月期以降、大ヒットした『Ghost of Tsushima』の続編である『Ghost of Yōtei』を皮切りにシングルプレイヤーゲームの大型タイトルを毎年継続的に発売していく計画。

ソニーグループ株式会社
https://www.sony.com/ja/

会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
企業データを見る
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)
https://www.sie.com/jp/index.html

会社情報

会社名
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)
設立
1993年11月
代表者
暫定CEO 十時 裕樹
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