コムシード、9月中間決算は売上高51%増と大幅増収 営業利益も黒字転換 ブロックチェーン関連の損失で最終赤字拡大

コムシード<3739>は、11月13日、2025年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高12億1500万円(前年同期比51.2%増)、営業利益300万円(前年同期は2400万円の損失計上)、経常損失2700万円(同3900万円の損失計上)、最終損失2億2800万円(同5500万円の損失計上)だった。

・売上高:12億1500万円(同51.2%増)
・営業利益:300万円(同2400万円の損失計上)
・経常損失:2700万円(同3900万円の損失計上)
・最終損失:2億2800万円(同5500万円の損失計上)

同社では、モバイルアプリやモバイルゲームが好調に推移し、大幅増収・営業黒字転換を達成した。ただ、ブロックチェーン事業の損失が膨んだことや、暗号資産評価損や事業整理損などを計上したことで経常・最終損益が赤字となったという。

セグメント別の状況は以下の通り

 

■モバイル事業

売上高は11億7200万円(前年同期比52.0%増)、セグメント利益は1億4000万円(前年同期は1500万円のセグメント損失)となった。

既存のソーシャルゲーム運営を中心に、有料ゲームアプリ販売や受託開発が好調に推移した。

① ソーシャルゲームについては、主力サービスのバーチャルホール「グリパチ」において定期的な新アプリの投入やYouTube生放送と連動したイベントなど、各種施策が功を奏し、前年を上回るペースで収益を上げている。
② 有料ゲームアプリについては、第1四半期に2タイトルのゲームアプリをリリースしたほか、引き続き、第3四半期以降にリリース予定のタイトルに関する開発を進行した。また、前期第3四半期と第4四半期に発売したタイトルが引き続き好調に推移しており、その結果、前年同期を大きく上回る売上を記録している。
③ 受託開発および運営業務に関しては、ストック型案件、フロー型案件ともに想定通りに推移している。なお、フロー型案件については引き続き、アイビープログレスで受託開発案件を進行している。
④ ゲーム内広告をはじめとする広告事業については、既存ソーシャルゲーム内の広告と合わせ、無料広告モデルのゲームアプリが好調であり、前年同期を上回って推移している。

 

■ブロックチェーン事業

売上高は6900万円(前年同期比21.8%増)、セグメント損失は1億3400万円(前年同期は500万円のセグメント損失)となった。

NFTプロジェクト『MONGz UNIVERSE』の進行、並びにブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』のリリースを行ったが、サービスの継続が困難と判断し、サービスの早期終了並びに全額返金対応を行った。この結果、当該ゲームタイトルに関する事業整理損及び関連するソフトウエア資産の減損処理をすることとした。

 

■2025年3月通期の見通し

2025年3月期の業績は、売上高24億5000万円~26億円(前期比17.0%増~24.1%増)、営業利益5000万円~1億円(同42.8%増~186.0%増)、経常利益2000万円~7000万円(同11.1%増~289.0%増)、最終損失1億9000万円~1億2000万円(前期は6000万円の損失)を見込む。

・売上高24億5000万円~26億円(同17.0%増~24.1%増)
・営業利益:5000万円~1億円(同42.8%増~185.7%増)
・経常利益:2000万円~7000万円(同11.1%増~288.8%増)
・最終損失:1億9000万円~1億2000万円(同6000万円の損失)

コムシード株式会社
https://www.commseed.net/

会社情報

会社名
コムシード株式会社
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長CEO 塚原 謙次
決算期
3月
直近業績
売上高20億9400万円、営業利益3500万円、経常利益1800万円、最終損益6000万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
名証ネクスト
証券コード
3789
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