ボーンデジタル、書籍『ACESのワークフローが理解できるカラーマネジメントガイド』を12月下旬に刊行

ボーンデジタルは、書籍『ACESのワークフローが理解できるカラーマネジメントガイド』(著者:ヴィクター・ペレス)を全国の書店を通じて12月下旬に刊行すると発表した。価格は5500円(本体5000円+税10%)。

本書は、ハイダイナミックレンジ(HDR)の最新規格とアカデミーカラーエンコーディングシステム(ACES)のワークフローを探求した、理解しやすく、幅広く応用可能なリソースとなっている。アーティストがカラーマネジメントとその科学的知識に精通し、自信を持てること、そしてVFXの品質を向上させることができる。

前知識なしに読み始めても、カラーワークフローのすべての要素を科学的に詳説しているので、読者が一から理解できるようになっている。カメラからスクリーンまで、ビジュアルエフェクト内外のほかの部門と一貫したパイプラインのセットアップ方法を説明するので、全員が同じ基準に従えば、エンドツーエンドで創作意図を保ちながら、色の品質と一貫性を維持できるだろう。また、色彩理論からデジタル画像の基本まで、カラーマネジメントに不可欠な概念についても掘り下げる。

最新のHDRおよびACESパイプラインについて知りたいVFXを学びたい人、およびプロフェッショナルだけでなく、ビジュアルエフェクトプロジェクトにおけるカラーマネジメントについて理解を深めたいあらゆるレベルのプロダクション関係者に役立ててできる1冊となっている。

 

【著者について】
ヴィクター・ペレスは、映画監督、脚本家、VFXアーティストとして、合わせて25年以上の経験を持ち、数々の賞を受賞してきた。クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)監督の「ダークナイト ライジング」(原題:The Dark Knight Rises)や、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(原題:Rogue One: A Star Wars Story)、「ハリー・ポッターと死の秘宝」(原題:Harry Potter and the Deathly Hallows)(Part1およびPart2)など、多くのハリウッド作品に参加している。「インビジブル・ユース ニュージェネレーション」(原題:Il ragazzo invisibile: Seconda generazione)ではVFXスーパーバイザーとして優れた業績を収め、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞した。

【目次】
1章 光学の要素
2章 デジタルカラー操作の要素
3章 カラーマネジメントの重要性
4章 色空間を理解する
5章 シーンとディスプレイの色空間
6章 カラーボリューム
7章 HDR
8章 ACES
9章 ACESの色変換
10章 ACESのシーン参照VFXワークフローの例