IGポート、2Q(6~11月)決算は売上高47%増、営業益38%増 好調な版権事業がけん引 TVアニメ「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」が放映に
-
IGポート<3791>は、1月10日、2025年5月期の第2四半期累計(6~11月)の連結決算を発表、好調な版権事業をけん引役として2ケタ超の増収・営業増益を達成した。
売上高76億89100万円(前年同期比47.0%増)
営業利益8億2500万円(同38.0%増)
経常利益8億3000万円(同10.7%増)
最終利益4億7300万円(同13.5%減)主なセグメントごとの状況は以下のとおり。
①映像制作事業 売上高33億1800万円(前年同期比18.5%増)、営業損益6億9900万円の赤字(前年同期1億2200万円の赤字)
テレビ用アニメーションは「真・侍伝YAIBA」「怪獣8号 続編」「SPY × FAMILY Season 3」など、配信用アニメーションは「THE ONE PIECE」「ムーンライズ」などを納品へ向けそれぞれ制作しており、テレビ用アニメーションの「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」は、納品してテレビでの放映となった。そのほかに遊技機やCMなどのアニメーションを制作して納品した。一部の作品については、制作期間の長期化や、人件費、CG制作費などの外注費等が高騰しており、受注損失引当金を計上している。②出版事業 売上高11億7200万円(同4.5%減)、営業利益2億6000万円(同10.2%減)
月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~ 7巻」「転生貴族の異世界冒険録 12巻」など、定期月刊誌6点、ならびに新刊コミックス・書籍77点を刊行した。また、既刊コミックスの「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~」「転生貴族の異世界冒険録」「リィンカーネーションの花弁」は、特に販売好調だった。なお、「小説家になろう」「異世界転生」といった電子書籍市場で人気ジャンルであった作品の、続刊作品や新規作品の1巻目の販売数が全体的に伸び悩む傾向が出てきており、今後も市場需要・供給の変化を見極めながら対応していく予定だ。
③版権事業 売上高28億3200万円(同169.5%増)、営業利益12億7500万円(同154.7%増)
「君に届け」「ハイキュー!!」「怪獣8号」「進撃の巨人」「バブル BUBBLE」「SPY × FAMILY」などのシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。「君に届け 3RD SEASON」は、第1四半期連結会計期間に配信事業者からのライセンス収入がすべて一括で計上された。④その他事業 売上高3億6500万円(同143.8%増)、営業利益6000万円(同2,099.8%増)
人気作品のキャラクターの商品化が好調に推移したことや、雑誌のイラスト描きなどが貢献した。 -
■通期業績予想は変更なし
-
2025年5月期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高129億9300万円(前期比9.7%増)
営業利益17億3700万円(同41.8%増)
経常利益17億1800万円(同24.5%増)
最終利益11億1600万円(同3.6%減) -
なお、同社と比較される銘柄として、東映アニメーション<4816>、サンリオ<8136>、マーベラス<7844>などがあげられる。
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社IGポート
- 設立
- 1987年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 石川 光久
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高118億4100万円、営業利益12億2500万円、経常利益13億8000万円、最終利益11億5800万円(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証
- 証券コード
- 3791