東映アニメの決算説明資料より…3Q累計で売上高・利益とも進捗率80%超に 引き続き良好な事業環境が想定されるも不透明な外部要因を背景に通期予想を据え置き

柴田正之 編集部記者
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東映アニメーション<4816>は、1月30日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。今回はその決算説明資料の中から同社の通期業績見通しについて取り上げたい。

今回、昨年10月28日に発表した業績予想修正の予想値が据え置かれた同社の2025年3月期通期の連結業績予想だが、第3四半期まで累計業績での進捗率を見ると、既に売上高で80.8%、営業利益で86.6%、経常利益で88.6%、最終利益で86.7%に達している。

同社によると、引き続き良好な事業環境が想定されるものの、新作の放映による原価計上や為替環境等の不透明な外部要因を背景に予想を据え置いたという。

これはリスクを踏まえた保守的な見方とも言え、良好な事業環境のもとで順調に業績が推移すれば、今期2度目の業績予想上方修正の可能性も十分に視野に入ってきそうだ。

東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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