グリーHD、2Q(7~12月)決算は売上高5%、営業益3%増 主要タイトルの周年やイベントが奏功してゲーム・アニメ事業が1Qの苦戦から回復
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グリー<3632>は、2月6日、2025年6月期の第2四半期累計(7~12月)の連結決算を発表、主要タイトルの周年やイベントが奏功し、ゲーム・アニメ事業が好調に推移したことで第1四半期での赤字計上から前年同期比増益まで回復した。
売上高285億2000万円(前年同期比5.0%減)
営業利益21億1500万円(同3.9%増)
経常利益21億5900万円(同4.6%増)
最終利益9億5500万円(同32.6%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム・アニメ事業 売上高189億9700万円(前年同期比14.2%減)、営業利益19億7900万円(同32.0%減)
既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化および海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規タイトルの開発を進めてまいりましたが、第2四半期累計期間では新規タイトルのリリースがなく、既存タイトルを中心とした事業運営となり軟調に推移した。②メタバース事業 売上高40億3500万円(同7.7%増)、営業利益2億4600万円(前年同期100万円)
プラットフォーム事業において、スマートフォン向けメタバース「REALITY」のコンテンツ拡充および機能拡充を進めるとともに、グローバル展開を進めた。また、費用効率化による収益構造の改善にも取り組んだ。VTuber事業における積極的な投資を継続しながらも、メタバース事業全体で堅調に推移した。③DX事業 売上高35億400万円(同7.7%増)、営業利益4億3400万円(同1.7%増)
リカーリング型の事業構造への転換に向けた積極的な投資を継続しながらもDX事業全体で計画通り進捗し、堅調に推移した。④投資事業 売上高20億8300万円(同109.2%増)、営業利益2億2600万円(前年同期2億5600万円の赤字)
インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んだ。投資先ファンドが保有株式を売却したことにより堅調に推移した。 -
■2025年6月通期の見通しは引き続き非開示
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2025年6月期通期の連結業績予想は引き続き非開示。同社グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しく、市況の影響を受ける投資事業の連結業績への影響も一定あることから、連結の業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断したため、としている。
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632