DeNA、3Q(4~12月)決算は売上収益12%増、209億円の営業黒字に転換 新作『ポケポケ』が収益に貢献 ゲーム事業のセグメント利益は8126%増に

  • ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、2月7日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算(IFRS)を発表、2024年10月30日に新規リリースした『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』が順調に推移し、2ケタ増収・大幅黒字転換での着地となった。

    売上収益1167億2700万円(前年同期比12.1%増)
    営業利益209億7900万円(前年同期276億2600万円の赤字)
    税引前利益230億3100万円(同297億9500万円の赤字)
    最終利益157億5500万円(同312億3300万円の赤字)

    主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①ゲーム事業 売上収益505億8100万円(前年同期比29.4%増)、セグメント利益210億2600万円(同8126.8%増)
    2024年10月30日に新規リリースした『ポケポケ』が順調に推移したことなどから、前年同期比で増収増益となった。

    ②ライブストリーミング事業 売上収益309億3500万円(同5.1%減)、セグメント損益3億7600万円の赤字(前年同期3億6900万円の黒字)
    国内 の「Pococha(ポコチャ)」では、2025年3月期上期においてTVCMなどのマーケティングを実施したが、下期からはより収益性の確保に注力した事業運営を行っている。「IRIAM(イリアム)」は、引き続き成長した。

    ③スポーツ事業 売上収益264億5000万円(同11.8%増)、セグメント利益50億4400万円(同14.5%増)
    横浜DeNAベイスターズでは、主催試合の観客動員数が好調に推移し、球団史上最多を記録した。また、「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」「SMBC日本シリーズ2024」において優勝した。

    ④ヘルスケア・メディカル事業 売上収益64億4700万円(同2.2%減)、セグメント損益35億4500万円の赤字(前年同期31億2800万円の赤字)
    ヘルスケア領域は、主に、データヘルス計画の策定年度には該当しないことから、前年同期比で減収となった。データ利活用に関しては、年度末にかけての需要期に向け、パイプラインの積み上げが進捗している。メディカル領域では、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join(ジョイン)」の導入施設数などは引き続き増加しており、また、ポータブル医療機器とJoinを組み合わせたJoin Mobile Careを活用したプロジェクトなどに関しても今期の貢献に向け、議論を進めている。

  • ■通期業績予想は引き続き非開示

  • 2025年3月期通期の連結業績予想については、合理的な数値の算出が困難であるため、引き続き非開示としている。ただし、2024年3月期と比して増収、一時損益を除く営業利益も増益を見込んでいるという。

    ゲーム事業については、第3四半期連結累計期間までの進捗を踏まえ、前期比で大幅な増収・増益を見込んでいるが、『ポケポケ』の動向など現時点での合理的・具体的な見通しの算出は困難であると考えているとしている。なお、第4四半期期間に新規タイトルのサービス開始は予定していないとのこと。

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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