「Renta!」で知られるパピレス、売上未達で5億4700万円の営業赤字に下方修正 オリジナルコンテンツや広告宣伝の先行投資も負担

「Renta!」で知られるパピレス<3641>は、2月10日、2025年3月期連結業績予想の下方修正を行い、売上高158億7900万円(前回予想180億6500万円)、営業損失5億4700万円(同5億9800万円の利益計上)、経常損失3億5500万円(同6億5400万円の利益計上)、最終損失3億7400万円(同3億3900万円の利益計上)、EPS-38.0円(同34.36円)とした。

・売上高:158億7900万円(前回予想180億6500万円)
・営業損失:5億4700万円(同5億9800万円の利益計上)
・経常損失:3億5500万円(同6億5400万円の利益計上)
・最終損失:3億7400万円(同3億3900万円の利益計上)
・EPS:-38.02円(同34.36円)

同社では、売上高が事業計画を下回っていることに加えて、オリジナルコンテンツの制作と広告宣伝施策など先行投資を行ったため、としている。

売上高は、個人情報保護法の改正に伴うターゲティング広告の規制強化による広告効果の低下や、デジタルサービス法の導入に伴う大手IT企業が運営するプラットフォームのコンテンツ規制の強化等の影響によって、事業計画を下回って推移している。

広告規制に対しては、新しい広告手法の導入を進める等の対策を継続的に行い、また、コンテンツ規制に対してもサイト改良等の対策を行っているが、改善効果が計画よりも遅れている。

さらに、オリジナルコンテンツの制作についても、リリース計画に未達が発生し、見込んでいた売上貢献を獲得できなかった。

今回、第3四半期において実施したマス広告の売上効果が、従前の実施結果に比べて低下し、売上計画を下回ったことをあわせて、第3四半期累計の実績数値から、2025年3月期中での売上の回復が困難と判断した。

営業利益、経常利益、最終利益の各利益については、売上高が事業計画を下回る中で、オリジナルコンテンツ及び次世代コンテンツの制作・開発投資並びに広告宣伝施策を、中長期的な事業拡大を目指して積極的に継続実施していることにより、損失が発生する見通し。

株式会社パピレス
https://papy.co.jp/corp_site/

会社情報

会社名
株式会社パピレス
設立
1995年3月
代表者
代表取締役社長 松井 康子
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3641
企業データを見る