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コムシード<3789>は、2月13日、2025年3月期の第3四半期累計(4~12月)連結決算を発表、パチンコ・パチスロシミュレーターなどの有料アプリが第3四半期に投入した新規アプリの売上高が過去最高のペースで伸長するなど好調に推移したこともあり、大幅な増収・営業黒字転換となった。
なお、減損損失1億5300万円と事業整理損2600万円を特別損失として計上したことで最終損益は赤字計上となっている。
売上高19億3600万円(前年同期比33.9%増)
営業利益1億200万円(前年同期5300万円の赤字)
経常利益7700万円(同7100万円の赤字)
最終損益1億3300万円の赤字(前年同期9300万円の赤字)セグメント別の状況は以下のとおり。
◆モバイル事業 売上高18億8200万円(前年同期比33.8%増)、セグメント利益2億6000万円(前年同期1900万円の赤字)
主力であるソーシャルゲーム運営を中心に、有料アプリの開発・販売、受託事業、広告事業などを展開した。①ソーシャルゲーム
主力サービスのバーチャルホール『グリパチ』が、定期的な新アプリの投入やYouTube生放送と連動したイベントなどを通して、安定した収益を確保した。また、新たなバーチャルホールゲーム『スロパチスピリット』のリリースに向け、ダイナム社との連携のもと企画・開発を進行した。②パチンコ・パチスロシミュレーターなどの有料アプリ
第3四半期に投入した新規アプリの売上高が過去最高のペースで伸長した。また、第4四半期にリリース予定の新作アプリに関する開発を進行した。③受託開発および運営業務
ストック型案件に加え、アプリ制作などのフロー型案件の件数が増加し、全体として堅調に推移した。④ゲーム内広告をはじめとする広告事業
無料広告モデルのゲームが売上に寄与し、引き続き前年を大幅に上回るペースで推移した。◆ブロックチェーン事業 売上高8400万円(前年同期比1.0%減)、セグメント損益1億5400万円の赤字(前年同期29000万円の赤字)
第3四半期より、自社による新規投資は抑制する方向とし、外部パートナーとの連携によるwin-winモデルへ方針転換を行い、NFTプロジェクト『MONGz UNIVERSE』経済圏の価値向上に向けた取り組みを準備進行した。あわせて、安定収益の確保を目的とした運営・開発受託事業を新たに開始した。ブロックチェーン競馬ゲーム『UNIVERSAL STALLION』については、第2四半期にタイトルに関する事業整理損および関連するソフトウエア資産の減損処理を実施し、一旦サービスをクローズしたが、第3四半期に後継作品となる『UNIVERSAL STALLION RE』を新たにリリースした。
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■2025年3月期予想はレンジ予想を据え置き
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2025年3月期通期の連結業績予想については、従来のレンジ予想を据え置いており、以下のとおり。
売上高24億5000万円~26億円(前期比17.0%増~24.1%増)
営業利益5000万円~1億円(同39.3%増~178.6%増)
経常利益2000万円~7000万円(同10.3%増~286.0%増)
最終損益1億9000万円の赤字~1億2000万円の赤字
会社情報
- 会社名
- コムシード株式会社
- 設立
- 1991年12月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 塚原 謙次
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高20億9400万円、営業利益3500万円、経常利益1800万円、最終損益6000万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 名証ネクスト
- 証券コード
- 3789