3月4日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比454円29銭安の3万7331円18銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式市場の下落に加え、トランプ米政権による関税政策への懸念から一時969円安まで売られる場面があった。カナダやメキシコ、中国への関税発動が伝わると徐々に上げ幅を縮小していった。
【主要指数】
・日経225: 37,331.18(-454.29)
・TOPIX: 2,710.18(-19.38)
・ドル/円: 149.53(+0.03)
・ダウ: 43,191.24(-649.67)
・ナスダック: 18,350.19(-497.09)
・SOX: 4,575.37(-454.29)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は29銘柄(30%)、下落は60銘柄(63%)、変わらずは7銘柄(7%)で、下落した銘柄の方が多かった。
アルファポリス<9467>が昨年来高値を更新した。同社は、前日、シリーズ累計95万部突破の大ヒット小説『勘違いの工房主(アトリエマイスター)』のTVアニメが4月6日より放送開始すると発表した。アニメ放送に伴い出版物への波及効果が期待されているようだ。
イオンファンタジー<4343>が利食い売りをこなして続伸。親会社のイオン<8267>がグループ会社のイオンモール<8905>とイオンディライト<9787>の完全子会社化を発表したことを受け、同社株にも思惑買いが入ったという。
サンリオ<8136>が続伸。東海東京証券が同社株のレーティング「アウトパフォーム」の継続としたうえで、目標株価を5660円から7430円に引き上げたと観測されている。
東映<9605>も続伸。岩井コスモ証券が目標株価は6500円を据え置いたものの、投資判断を「B+」から「A」に格上げしたと観測されている。
他方、カプコン<9697>が反落。新作『モンスターハンターワイルズ』の好スタートを受けて買われていたが、この日は利食い売りに押された。ただ、下値では押し目買いが入って下げ渋っている。同タイトルは、Steam売上ランキングで国内のみならずグローバルでも首位を快走している。
ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>も下げ渋った。新テーマ拡張パック「超克の光」をリリースした効果で『ポケポケ』がセールスランキング首位となったことを受けて買われたが、目先は過熱感から売られていたが、こちらも下値で押し目買いが入ったようだ。
このほか、アクセルマーク<3624>も反落。この最近、テクニカル的には下値支持線となっていた75日移動平均線である153円を割り込んだ。
なお、バンダイナムコホールディングス<7832>が昨年来高値を更新した一方、クシム<2345>、enish<3667>、SHIFT<3697>、monoAI technology<5240>が昨年来安値を更新した。