アニメタイムズ社は、この日(3月5日)、クールジャパン官民連携プラットフォーム(CJPF)主催の『CJPFアワード2025』のプロジェクト(事業)部門において、「Anime Times Company in India」が準グランプリを受賞したことを発表した。
『CJPFアワード2025』は、日本の魅力を海外に発信し、共感を促す動画や事業を表彰するものだ。
アニメタイムズ社の「Anime Times Company in India」は、インド市場をはじめとする海外に向けて、日本のアニメを積極的に展開する挑戦的な取り組みとして、今回、プロジェクト(事業)部門の103件の応募の中から準グランプリに選出されたという。
本事業は、急成長を遂げるインドのエンタテインメント市場において、日本アニメのプレゼンスを高めるため、2023年12月より、Amazonが運営するインドのPrime Video チャンネル内に、日本発アニメ専門チャンネル「アニメタイムズ」を開設した。
日本のアニメがインド市場に本格的に進出する新たな試みであり、現地の視聴習慣に合わせたコンテンツ提供を通じて、より多くのファンを獲得することを目指している。
さらに、映像コンテンツの提供にとどまらず、アニメ文化の浸透を加速させるため、アニメ関連商品を販売する「アニメタイムズSTORE」を世界114の国・地域に向けた越境ECとして展開し、日本アニメの世界観を体験できるプラットフォームとして、視聴者との接点を広げている。
■受賞プロジェクトの詳細
アニメタイムズ社は、エイベックス・ピクチャーズ、講談社、集英社、小学館をはじめとする13社が出資し設立した企業で、日本アニメのグローバル展開を推進するとともに、国内ではアグリゲーターとしての役割を担い、多様な作品を統括・配信している。その一環として、“Anytime アニメと過ごそう"をキャッチフレーズに、2021年8月より日本においてPrime Video チャンネルで国内向けにサービスを開始。現在では公式YouTubeチャンネルとともに、最新の話題作や名作アニメを配信し、日本国内のファンに向けた展開を続けている。
日本のアニメカルチャーは、今や世界的なエンタテインメントとして注目を集めている。特にインドは人口14億人を抱える市場であり、TV保有世帯の増加やインターネットを介した動画配信サービスの普及により、幅広い世代が様々なコンテンツを多言語で楽しむ環境が整っている。この流れを受け、2023年12月よりインドのPrime Video チャンネルで「アニメタイムズ」の配信を開始した。配信コンテンツは、英語字幕版や吹き替え版に加え、ヒンディ語、タミル語、テルグ語、カンナダ語などの吹き替え対応も順次追加し、正規コンテンツとして高品質な視聴体験を提供することを目指している
また、映像配信だけでなく、「アニメタイムズSTORE」を通じて世界114の国・地域に向けたキャラクターグッズ販売も展開。日本発アニメ専門チャンネルの配信を機に、越境ECショップ「アニメタイムズSTORE」との連携を強化し、インド市場でのシェア拡大や日本のアニメカルチャーのさらなる普及を目指していく。
本プロジェクトの受賞を機に、アニメタイムズ社は日本アニメの海外展開を一層強化し、新たな市場開拓を推進する。
■ 準グランプリ受賞理由 / 審査員コメント
プロジェクト部門 準グランプリ
アニメタイムズ社「Anime Times Company in India」
山田 早輝子 審査員
13社が共同運営するAmazonプライムビデオ内の配信ビジネスのみならず、インド各地でイベントを開催、ECストアの世界展開をすることによりアニメを通じて日本文化が一層浸透することに期待しています。ビジネスモデル自体が現地でのファン層獲得に向けたリアルのイベントとオンラインの配信両方からアプローチしていて、ポテンシャルが高い点を評価致します。
■ 代表コメント(株式会社アニメタイムズ社 代表取締役社長 勝股 英夫氏)
この度、『CJPFアワード2025』プロジェクト(事業)部門に選出いただき、大変光栄に思います。アニメタイムズ社は、インドを皮切りにグローバルサウスや海外市場へのアニメ配信を積極的に推進していきます。言語対応のみならず、現地の小売店とのコラボレーションや、ローカル市場に適した原作開発を通じ、草の根的な展開と融合した新たなローカライズ戦略を目指します。日本のアニメが文化から基幹産業へと進化していく、その一歩を担うことができれば幸いです。
会社情報
- 会社名
- エイベックス・ピクチャーズ株式会社
- 設立
- 2014年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 非公開
- 上場区分
- 未上場