【ゲームエンタメ株概況(3/11)】足元の業績回復を評価しアピリッツが後場プラ転 前日買われたカバーは利食い売りに押される【株価チャート掲載】

3月11日の東京株式市場は反落。日経平均株価は、前営業日比235円16銭安の3万6793円11銭でこの日の取引を終えた。トランプ米大統領の関税政策によって景気への影響が懸念されたことから売り優勢となり、一時1000円を超える下落となった。後場に入ると、米国の株価指数先物が堅調に推移したことを受けて戻り歩調となった。

 

【主要指数】
・日経225: 36,793.11(-235.16)
・TOPIX: 2,670.72(-30.04)
・ドル/円: 147.24(-0.05)
・ダウ: 41,911.71(-890.01)
・ナスダック: 17,468.32(-727.90)
・SOX: 4,405.09(-235.16)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は25銘柄(26%)、下落は63銘柄(66%)、変わらずは8銘柄(8%)で、下落した銘柄の方が多かった。

個別では、アピリッツ<4174>が反発。前日の業績予想の下方修正を受けて午前中は売られたものの、売り一巡後に下げ渋る動きを見せていた。ここまで4日続落していたことや、第4四半期の業績が急回復していたこともあって、後場に入って買いが入ってプラスに転じた(関連記事1関連記事2)。

 

買取王国<3181>が続伸。前週末に発表した25年2月の月次売上を評価した買いが入ったようだ。2025年2月の月次売上概況について、既存店が4.7%増、全店が27.3%増と単月として過去最高だったと発表した。ネクソン<3659>やアイビス<9343>、サイバーステップ<3810>も高い。

 

他方、カバー<5253>が大幅反落。前日に公式スマホゲーム「DREAMS」の発表などを材料に急騰していた反動による売り物に加え、前日の米国市場急落を受けた全体市場の軟化が影響しているようだ。同様に前日買われたクシム<2345>も利食い売りに押された。

 

メガチップス<6875>が大幅安。前日の米国市場で持分法適用会社であるSiTime Corporationの株価が大きく下げており、連動する傾向のある同社株も軟調に推移した。Aiming<3911>やドリコム<3793>もさえない。

なお、ゲーム・エンタメ関連で年初来高値を更新した銘柄はなく、SHIFT<3697>やドリコム、東京通信グループ<7359>が年初来安値を更新した。