coly、25年1月期決算は新作『ブレイクマイケース』の貢献で売上高65億円と過去最高に並ぶ 広告費の増加や協業案件の先行費用で赤字継続
coly<4175>は、3月14日、2025年1月期の決算を発表し、売上高65億円(前の期比28.4%増)、営業損失5億1600万円(前の期は8億1300万円の損失計上)、経常損失5億1000万円(同7億9400万円の損失計上)、最終損失5億4600万円(同8億3000万円の損失計上)だった。
・売上高:65億円(同28.4%増)
・営業損失:5億1600万円(同8億1300万円の損失計上)
・経常損失:5億1000万円(同7億9400万円の損失計上)
・最終損失:5億4600万円(同8億3000万円の損失計上)
売上高については、『ブレイクマイケース』のリリースによりモバイルゲーム事業の売上高が大幅に伸長したこと、メディア事業が好調に推移したことにより、前期比で増加し、過去最高売上である65億円に並ぶ水準となった。
利益面では、売上高の増加に加えて、Web上でゲーム内アイテムを販売する『coly ID』をリリース・導入したことにより手数料の圧縮が想定以上に進捗し、売上総利益についても増加した。
販売費及び一般管理費については、『ブレイクマイケース』リリース前後で広告宣伝費を大きく投入したこと、大手エンターテインメント企業との協業案件の費用が先行したことにより前期比で増加し、引き続き営業損失となった。
【18時52分追記】
業績推移は以下の通り。
各事業の状況は以下の通り。
■モバイルオンラインゲーム事業
オリジナルIPの新作タイトル『ブレイクマイケース』を2024年5月9日にリリースし、想定以上の反響があった結果、売上高は前事業年度を上回った。現在、プレイヤーからの意見を反映させながら運営を実施し、ゲーム内イベントも順調に推移している。第4四半期にはハーフアニバーサリーを開催し、グッズやリアルイベントと連動しながら、ゲーム内外でIPを盛り上げた。
『スタンドマイヒーローズ』については、8周年以降、10周年を見据えた今後の展開を発表し多くの反響があったほか、2025年1月に400万ダウンロードを達成した。
『魔法使いの約束』については、11月に5周年を迎え、周年イベントから1月のTVアニメ放送にかけて各種施策を継続的に展開し、IPとしての成長を目指した。引き続き各IPにおいてプレイヤーにとって魅力のある運営を実施しながら、舞台やキャストイベント等のリアルイベントやメディア、グッズ等を絡めつつ、ゲームだけでなくIPとしての成長を目指していく。
同時に新たなIPの創出・新たなゲームの開発を進行し、安定成長のための準備をすすめていく。
■メディア事業
き各タイトルでグッズの販売が好調に推移したほか、異業種とのコラボレーションによるグッズ展開や、リアルイベントの開催や舞台、「coly cafe! 池袋PARCO店」での期間限定カフェの開催等プレイヤーとのタッチポイントを創出し、多方面から同社作品に触れる機会を提供し続けた。
加えて、同社の10周年を記念した「coly 10th Anniversary Fes」を東京ビッグサイトで開催し、同社の各種IPの展示やステージイベント、物販等を展開し、多くのユーザーに来場した。
また、2025年1月には『魔法使いの約束』のTVアニメ放送が開始し、大きな反響を得ている。以上の結果、メディア事業の売上高は前事業年度を上回った。
■2026年1月期の業績予想
これまで「もっと、面白く」を企業理念に掲げ、モバイルオンラインゲームの企画・開発及び運営を軸に自社IPの活用を中心とした事業展開に取り組んできたが、2026年1月期の業績予想は、以下の理由から合理的かつ信頼性のある業績予想の提示が困難と判断し、非開示とする。
・2026年1月期中リリース予定の大手エンターテインメント企業との協業案件のほか、新規リリース予定の事業について、売上高・利益の合理的な算出が困難であること
・モバイルオンラインゲーム市場を取り巻く競合環境の変化が激しく、売上動向の予測が困難であること
・新規開発等への機動的な投資判断を実施すること
中長期的には、同社が得意とする女性向けエンタメ市場において、IP数の増加と事業領域の拡大を継続することが同社の成長につながると考えており、末永くプレイヤーに寄り添うことのできるオリジナルIPを育て上げ、ゲームやメディアに加えて新たなEX体験を提供していきたいと考えている。
現在はそれらのIPを多く創出・育成する時期と認識しており、機動的な投資判断が必要となることが想定されるため、売上・利益予測は非開示とする。なお、今後の進捗を踏まえ、業績予想の算定が可能になった場合は速やかに開示する方針。
会社情報
- 会社名
- 株式会社coly(コリー)
- 設立
- 2014年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 中島 杏奈/共同創業者 代表取締役副社長 中島 瑞木
- 決算期
- 1月
- 直近業績
- 売上高65億円、営業損益5億1600万円の赤字、経常損益5億1000万円の赤字、最終損益5億4600万円の赤字(2025年1月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 4175