Unity、2025年に予定されている3つのUnity 6アップデートで開発者にさらなる性能向上と安定性を提供 AI活用の新たなワークフローの提供も

  • Unityは、本日(3月21日)、2025年に予定されている3つのUnity 6アップデートにおいて、開発者にさらなる性能向上と安定性、新プラットフォームへの対応、そしてAIを活用した新たなワークフローを提供すると発表した。

    なお、最初のアップデートであるUnity 6.1は4月にリリースする予定だ。

    Unity 6.1では、フレームレートの向上やより滑らかなゲームプレイ、CPU/GPU負荷の低減による端末パフォーマンスの向上、そして最適化を容易にするためのデバッグ機能の強化を実現する。さらにUnity 6.1はサポートするプラットフォーム対応の拡充にも注力しており、これまでの20以上のプラットフォームに加えて、大型または折りたたみ式のAndroid端末、Meta Quest、Android XRビルドプロファイル、Instant Gamesへ対応する。対応ブラウザであれば、すべての開発者がWebGPUを利用できるようになる。

    2025年内に予定されているその他のアップデートでは、Unity 6がAI駆動のワークフローを提供し、より迅速かつ効率的にゲームを開発できるよう支援する。複雑かつ反復的なタスクを自動化するエージェンティックAIツールをエディターに直接統合するほか、最先端のサードパーティ製生成AIソリューションとのシームレスな連携を実現する予定だ。これらのアップデートにより、開発者は問題を診断し、プレイヤー体験を最適化するとともに、新規プレイヤー獲得を向上させることができる。

    ▼Unityの最高経営責任者兼社長 マット・ブロンバーグ氏コメント
    「開発者に安定性と新機能のどちらか、あるいは表現力と幅広いプラットフォーム対応のどちらか一方を選ばせるようなことはしたくありません。私たちは全てを提供することを目指しています。パートナー企業と連携して実運用環境で新リリースに対してプレッシャーテストを行うことで、ビルドの品質を大幅に高められています」

    また、今週初めにUnityは年次のゲーミングレポートを発表した。同レポートによると、開発者のAIへの期待はますます高まっており、96%の開発者が既にワークフローにAIツールを組み込んでいることが明らかになっている。

    ▼その他の重要なトピック
    ・マルチプレイは引き続き高い人気を誇り、64%の開発者がシューターやバトルロイヤルなど、さまざまなジャンルのマルチプレイゲーム開発に取り組んでいる。プレイヤーは依然として共有体験を重視していることがわかる。
    ・新作ゲームのリリースがますます困難になる中、62%の開発者が既存ゲームへの投資を優先し、ライブ運用やコンテンツアップデートを活用して、プレイヤーエンゲージメントの向上と収益拡大を図っている。
    ・開発者は複数のプラットフォームでプレイヤーベースを拡大しようとしているが、その中でもモバイルが依然として中心的な存在であり、90%の開発者が最新作をモバイル向けにリリースしている。
    ・競争の激しい市場においては、ワークフローを効率化するツールと、ライフサイクル全体を支える統合型の技術スタックが不可欠となる。45%の開発者がワークフロー効率化のためのツールを求めており、55%はコンテンツのライフサイクルの各段階をサポートするエンドツーエンドの技術スタックを重視すると回答している。

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