viviONが手掛けるアナログゲームレーベル「ADICE(エーダイス)」から、マーダーミステリー第4弾として『デビルマン アーマゲドン序章』が登場。2025年4月25日より二次元総合ショップ「viviON BLUE」で一般販売がスタートしている。
本作は漫画家・永井豪氏の名作『デビルマン』の世界を舞台にしたマーダーミステリー。プレイヤーは、悪魔の総攻撃から17年後、人類滅亡の3年前という絶望的な状況で生き残った人間たちを演じ、コミュニティ内で起こる「悲劇」の真相を追うことになる。
世界的人気のIP『デビルマン』と、市場規模が拡大し続ける「マーダーミステリー」。この意外な組み合わせがどのような結果をもたらすのか、注目が集まっている。
今回は、そんな『デビルマン アーマゲドン序章』のメディア向け先行体験会に参加させて頂く機会に恵まれたので、その様子や感想を”ネタバレなし”にお届けする。

■人間、デーモン、デビルマン……それぞれの思惑が渦巻く事件に挑め
『デビルマン』といえば、永井豪氏原作の漫画やTVアニメ、OVA、映画など、様々なメディアで展開されている名作中の名作。そんな『デビルマン』がなぜマーダーミステリーに?と、感じた方も多いだろう。『デビルマン アーマゲドン序章』が生まれるキーマンとなったのは、本作のシナリオ・ゲームデザインを手がけた前原賢一氏。前原氏は世界的IPである『デビルマン』とマーダーミステリーの相性、融合に大きな可能性を感じたという。その世代を問わない圧倒的認知度により、往年のファンだけでなく、幅広い層にアプローチできることは間違いない。
体験会の感想を書く前に、基本的な情報から見てみよう。
『デビルマン アーマゲドン序章』は、プレイ人数6人で、GM(ゲームマスター)は不要。プレイヤーは、悪魔の総攻撃によって滅亡間近な人類が身を寄せ合うコミュニティー「Vain(ヴェイン)」で起きた悲劇の真相解明を目指すことになる。
登場人物は以下の通り。

・石川 蓮 「僕は悪い悪魔を許さない。」
男性 18歳 災厄の時代に生まれた少年
・石川 凛 「誰かの役に立てるのが嬉しいです。」
女性 16歳 災厄の時代に生まれた少女
・長谷川 凪 「Vainを守るのが俺の仕事だ。」
男性 28歳 元警察の流れ者
・山下 芽依 「死なせないこと、それが私の仕事。」
女性 26歳 救急科専門医
・田村 大和 「自然の恵みに日々感謝ってな。」
男性 32歳 地元猟友会の猟師
・小野 葵 「料理と衛生管理は任せてください。」
女性 16歳 まだVainに慣れていない新参者
プレイヤーは、上記6キャラクターいずれかを担当し、それぞれの人物の目的や正体、バックボーン、目標などが書かれた「キャラクターブック」を読み込んで、「Vain(ヴェイン)」で起きた”ある事件”について捜査していく。
なお、筆者は災厄の時代に生まれた少女「石川 凛」を選択。華奢で儚そうな見た目だが、どこか鋭い眼光が気になった。
ここからはネタバレになるため具体的には書けないが、意外と情報が出ないシーンもあり、持っている情報から推理を伸ばしていく感じがまさに”ミステリー”していて良かった。もちろん、自身が獲得・他者との交換する情報はプレイ毎に変わるので、もしかすると一気に真相に近づくパターンもあるかもしれない。
なにより『デビルマン』の世界観が知れる内容かつ、上手くマーダーミステリーのシステムとも融合していた部分が素晴らしかった。詳しく書けないのが悔しいほど、ちゃんと『デビルマン』で、ちゃんとマーダーミステリーだったのだ。
そしてただ事件を推理し、周りを疑うだけでなく、全員が一丸となる場面があるのが熱かった。ここは本当に実際に体験してほしいポイントだ。
じつは筆者は原作『デビルマン』を未読、未視聴であるため、当初は作品に馴染めるか不安があった。しかし、それは完全なる杞憂で、むしろ「この後この世界はどうなるんだ!?」と、作品に触れてみたいという気持ちが強くなった。アーマゲドンとは一体……?
これまでも様々なマーダーミステリーをプレイしてきたが、プレイ後の満足感は非常に高く、感想戦も非常に盛り上がった。難易度的にも難しすぎず、かといって簡単すぎず、ビギナーやベテランどちらも自信を持ってオススメしたい一作となっている。
本作は、「viviON BLUE(ヴィヴィオンブルー)」で販売されているほか、5月17日(土)、18(日)開催の国内最大級のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2025春」内「マーダーミステリーブース」でも購入できる。気になる方は、ぜひこの物語を体験してほしい。
【デビルマン アーマゲドン序章】
プレイ人数:6人(GMレス)
プレイ時間:153分
対象年齢 :15歳以上
発売日 :2025年3月24日より予約販売/4月25日より一般販売開始
価格 :5,500円(税込)
シナリオ・ゲームデザイン:前原賢一(株式会社viviON)
イラスト :山椒魚
原作 :永井豪
監修 :ダイナミック企画
制作・販売:株式会社viviON
公式通販 :https://vivionblue.com/products/3d0008-251p0001-0000
権利表記 :©永井豪/ダイナミック企画 ©2024 ADICE/viviON,inc.
●次回新作は『メガゾーン23』が題材! さらにブラウザでマダミスが遊べる新サービスも
先行体験会では、今後の新作ラインナップも発表された。「ADICE(エーダイス)」が贈るマーダーミステリー第5弾は、1985年に制作された伝説のOVA『メガゾーン23』が題材の完全新作ストーリー『メガゾーン23 バハムートの幻影』。
プレイヤーは、この作品を通してアニメのパート1とパート2をつなぐ「正史」を体験することになる。
「東京23区」で突如発生した爆弾テロ事件。巻き込まれた5人の男女は自身の生き残りをかけてテロ犯の捜索に奔走するが――果たして真実にたどり着くことができるのか?
こちらはバラエティーストア「viviON BLUE」にて、2025年7月に予約販売を開始予定だ。
【メガゾーン23 バハムートの幻影】
プレイ人数:5人(GMあり)
プレイ時間:225分
対象年齢 :15歳以上
発売日 :予約販売開始 2025年7月
(手元に届くのは8月予定)
価格 :6,600円(税込)
権利表記 :©AIC © ADICE / viviON, inc.
さらにviviONでは、マーダーミステリーをプレイできる(オンラインセッションを行える)、WEBブラウザベースのサービス「ミステリーラボ」も開発中。
ユーザーはサービス内コイン(有償)を消費してマーダーミステリーをプレイ。親しい友人と集まって遊ぶだけでなく、同じ作品を遊びたいユーザーをその場で募ってプレイできるマッチング機能のほか、ロールプレイをより楽しめるボイスチェンジャー機能なども今後搭載されるとのこと。
注目なのが、個人・法人を問わず、自作のマーダーミステリーを「ミステリーラボ」で公開可能な点。作品のプレイ状況に応じ、収益を得られるスキームもあり、作り手にもきちんと還元されるシステムとなっている。 
※開発中の画面。実際の仕様とは異なる場合がある。
※開発中の画面。実際の仕様とは異なる場合がある。 
なお、「ミステリーラボ」は、2025年7月にクローズドβテストを実施予定。今後の展開が非常に楽しみだ。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社viviON
- 設立
- 2021年10月
- 代表者
- 代表取締役 明石 耕作