CRI・ミドルウェア、第一興商が4月18日に発売した新しい業務用通信カラオケ「LIVE DAM WAO!」の開発に参画

CRI・ミドルウェア<3698>は、第一興商<7458>が4月18日に発売した新しい業務用通信カラオケ「LIVE DAM WAO!」の開発に参画したことを発表した。

CRIが開発・提供した技術による音声演出と、多彩な映像表現、新しい採点コンテンツが、みんなで集まって歌う楽しさの創造に貢献し、ユーザー層の拡大に寄与する。

「LIVE DAM WAO!」は、第一興商が発売した業務用通信カラオケのフラッグシップモデル。5年半ぶりのフルモデルチェンジとなり、みんなで歌う体験をアップデートするものと位置付けられている。

CRIは2019年に発売された前モデルから、第一興商のカラオケ機器に技術を提供してきた。今回の新モデルにおいても、音声を加工する多彩なエフェクトや、華やかな画面の演出、独自のAI技術を使った採点システムなど、音と映像の専門家としての技術と知見を最大限に活用している。カラオケの基本機能として使用するキーコントロールやエコー処理についても、同社の音声信号処理ミドルウェアを活用、さまざまな側面で新モデルの開発をサポートしている。

■歌声の音程を違和感なく補正する音声技術で、誰もがうまく楽しく歌えるカラオケへ

今モデルで追加された以下3種類の音声エフェクト機能に同社の音声信号処理ミドルウェア「CRI DSP」が活用されている。

・歌うまフィルター:入力された音声の個性を消さず、音程だけを補正する技術を提供、音が外れていても正しい音程に違和感なく補正し、誰もがうまく歌えて歌うのが苦手な人でも楽しく歌ってくれる機能を提供する。

・なりきりエフェクト:入力された音声に対して原曲で使われているエフェクトをかかっている箇所のみ自動的に再現、本物のアーティストになりきれる「映える歌声」を生み出す。

・ハモルン:入力された音声を加工しハーモニーを構成する別の音程を作成、自分の声でリアルタイムにハモリが重なることで、好きなアーティストの楽曲をひとりで再現し、歌う気持ちよさがさらにアップする。

打ち込みでの作曲や合成音声による歌唱を前提とした楽曲が当たり前となった昨今、人気曲の歌唱難易度は上がってきている。CRIの持つ高度な音声加工技術が歌声を変幻自在に彩ることで、これまで以上に歌う楽しさの創造に貢献、ユーザー層の拡大に寄与する。

■ゲーム業界で培った音と映像の技術がAIと融合、有名IPコラボで採点を「通うきっかけ」に

前モデルからさらに進化した採点コンテンツ「精密採点Ai Heart」「精密採点コラボ」「精密採点NIGHT」の開発に同社が参画した。同社独自開発のAIが、人が実際に聴いてうまいと感じる要素をリアルタイムに算出する。また「精密採点コラボ」では、有名キャラクターによる採点演出をゲーム業界で活用されてきた映像ミドルウェア「CRI Sofdec」で実現していく。

ゲーム由来の動きある新鮮な演出を提供するほか、容易なコンテンツ入れ替えでコラボレーションの可能性を拡張、高得点を出すだけにとどまらない採点のエンターテインメント化と、継続して通う楽しさを両立させる。

■カラオケで拡張させた技術であらゆる場所をエンターテインメント空間へ

CRIと第一興商は音声処理技術を軸に関係を深めてきた。前モデルの開発から始まった連携は、技術系イベントでの共同登壇や、スマホ向けカラオケアプリにおけるボイスチャットやビデオチャット導入へと発展している。特にスマホアプリへの技術提供は、自宅や車などの場所を「仲間とカラオケを楽しめる」場所へと変える契機となった。CRIはこれからも第一興商の製品を技術面から支え、歌声という人々の個性を彩る音声信号と表現の処理を磨いていく。

現在、CRIはモビリティをはじめとして、あらゆる産業へ技術の展開を進めている。カラオケ領域で拡張させた音と映像、AI の技術の活用により、今後あらゆる場所をエンターテインメント空間に変えていく。そして「音と映像で社会を豊かに」という理念の下、世の中に驚きと楽しさ、感動を届ける手伝いをしていく。

株式会社CRI・ミドルウェア
http://www.cri-mw.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社CRI・ミドルウェア
設立
2001年8月
代表者
代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
決算期
9月
直近業績
売上高34億4800万円、営業利益5億5400万円、経常利益5億6600万円、最終利益4億2000万円(2025年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3698
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