サンリオ、25年3月期決算はインバウンド需要の取り込みやライセンス事業の好調で2ケタ超の増収増益を達成

サンリオ<8136>は、5月13日、2025年3月期の連結決算を発表、インバウンド需要の取り込みやライセンス事業の好調などにより、2ケタ超の増収増益を達成した。

売上高1444億400万円（前年同期比44.9％増）
営業利益518億600万円（同92.2％）
経常利益534億5300万円（同89.1％増）
最終利益417億3100万円（同137.3％増）

国内の店舗・テーマパークは、外国人観光客が大幅に増加したことに加え、Z世代を中心に国内客も増加し、売上高を押し上げた。国内外のライセンス事業は複数キャラクター戦略が好調に推移し、50周年の「ハローキティ」のみならず「クロミ」や「シナモロール」などの様々なキャラクターの人気も高まり、売上高の伸長に寄与した。

東京国立博物館表慶館で開催された「Hello Kitty展-わたしが変わるとキティも変わる-」（2024年11月1日～2025年2月24日）は、国内外から注目を集め、期間中には35万人を動員するなど連日多くの来場者を集めた。

なお、サンリオグループ共通の会員サービス「Sanrio+」の会員数は2025年3月末現在で約252万人となっている。

■2026年3月期も増収増益を見込む

2026年3月期通期の業績予想については、国内外での引き続きの需要増と成長投資を含む新中期経営計画に沿った諸施策の実行などを通じて増収増益を見込むとしている。

売上高1622億円（前期比19.7％増）
営業利益275億円（同16.6％増）
経常利益278億円（同14.9％増）
最終利益191億円（同0.1％増）