【ゲームエンタメ株概況(5/14)】1Q好決算発表のネクソンが3日ぶりに大幅反発 今期業績予想が嫌気されたカバーとタカラトミーが売られる

5月14日の東京株式市場では、日経平均は5日ぶりに反落し、前日比55.13円安の3万8128.13円で取引を終えた。朝方は買いが先行する場面もあったが、前日に3万8000円台を回復したことによる目先の達成感も強く、買い一巡後はマイナス圏に沈む展開となった。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は43銘柄(45%)、下落は47銘柄(49%)、変わらずは6銘柄(6%)で、下落した銘柄の方が多かった。
中で、ネクソン<3659>が3日ぶりに大幅反発した。ネクソンは、前日5月13日に発表した2025年12月期の第1四半期決算が『アラド戦記モバイル』の増収寄与などで増収・大幅営業増益での着地となったことが株価の刺激材料となったようだ。
また、東京通信グループ<7359>やバンク・オブ・イノベーション<4393>、シリコンスタジオ<3907>などが高く、CRI・ミドルウェア<3698>は年初来高値を更新した。
2025年3月期の決算とともに発行済株式総数の1.66%に当たる1億株、2500億円を上限とした自社株買いを実施することを発表したソニーグループ<6758>は4日続伸した。
半面、2026年3月期の利益予想の伸び率鈍化で、目先の材料出尽くしとみた売り物に押される展開となったカバー<5253>が3日続落し、2000円台割れとなった。
同じく今期業績予想の減益見通しが嫌気されたタカラトミー<7867>は3日ぶりに反落した。
カプコン<9697>や任天堂<7974>、バンダイナムコHD<7832>など家庭用大手ゲーム株の一角も安い。

会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4462億1100万円、営業利益1241億7600万円、税引前利益1959億8700万円、最終利益1348億4800万円(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659
会社情報
- 会社名
- 株式会社タカラトミー
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役会長 小島 一洋/代表取締役社長CEO 富山 彰夫
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2502億3500万円、営業利益248億7000万円、経常利益240億3300万円、最終利益163億5000万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7867
会社情報
- 会社名
- カバー株式会社
- 設立
- 2016年6月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 谷郷 元昭
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高434億100万円、営業利益80億100万円、経常利益79億6200万円、最終利益55億5900万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 5253