アルファポリス、25年3月期決算は売上高31%増、営業益41%増に アニメ化タイトルや新作タイトルが好調

  • アルファポリス<9467>は、5月16日、2025年3月期の決算(非連結)を発表、上期に実施した価格改定や電子書籍の拡販施策により売上全体の底上げが図れたことに加え、アニメ化タイトルや新作タイトルの好調により、大幅な増収増益を達成した。

    売上高136億2000万円(前々期比31.8%増)
    営業利益32億2200万円(同41.8%増)
    経常利益32億3600万円(同42.0%増)
    最終利益20億1900万円(同43.9%増)

    書籍のジャンル別の概況は以下のとおり。

    ①ライトノベル
    当事業年度の刊行点数は前期を上回る352点(前期比8点増)となった。各書籍の売れ行きについては、コミカライズ第1巻が好評を博している「継母の心得」の原作小説が、電子書籍を中心に大きく販売数を伸ばし、売上をけん引した。また、電子書籍販売については、大手電子ストアにおいて新たに開始した小説の1話単位の販売が好調に推移し、当ジャンルにおける売上の底上げを図ることができた。

    ②漫画
    当事業年度の刊行点数は前期を大きく上回る215点(前期比28点増)となった。各書籍の売れ行きについては、シリーズ累計500万部を突破した「月が導く異世界道中」や2025年4月からアニメ放送を開始する「勘違いの工房主」などの人気シリーズの続刊が引き続き好調に推移した。また、漫画と親和性の高い電子書籍販売については、各電子ストアにおける拡販施策の展開に加え、新規配信点数の増加やアニメ化タイトルおよび新作の好調などから、売上高は大幅に増加した。

    ③文庫
    当事業年度の刊行点数は前期を上回る194点(前期比9点増)となった。同社開催の「青春小説×ボカロPカップ」において大賞を受賞した青春小説「#消えたい僕は君に150字の愛をあげる」を刊行するなど、書籍ジャンルの拡大及び強化に引き続き注力した。

    ④その他
    当事業年度の刊行点数は前期を上回る5点(前期比1点増)となった。当ジャンルにおいては、さらなる業績拡大およびポートフォリオ最適化の観点から、「ビジネス書」「絵本」などの幅広いジャンルにおける書籍の刊行に取り組んだ。

  • ■今期も2ケタ超の増収増益見込み

  • 2026年3月期通期の業績予想については、以下のとおりで2ケタ超の増収増益を見込んでいる。

    売上高160億円(前期比17.5%増)
    営業利益37億円(同14.8%増)
    経常利益37億1000万円(同14.6%増)
    最終利益23億円(同13.9%増)

株式会社アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/company

会社情報

会社名
株式会社アルファポリス
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長 梶本 雄介
決算期
3月
直近業績
売上高136億2000万円、営業利益32億2200万円、経常利益32億3600万円、最終利益20億1900万円(2025年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
9467
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