
gumi<3903>は、持分法適用会社であるgumi Cryptos Capital Fund IIの投資するResolv(RESOLV)が6月11日に暗号資産の1日の取引量が世界最大である暗号資産取引所「BINANCE」に上場したと発表した。Resolv(RESOLV)の完全希薄化後の評価額は、6月11日時点において約3億4300万米ドル(約494億円)となる。
■Resolvの概要
Resolvは、安全性と収益性の両立を実現した次世代型のDeFiステーブルコインプロトコル。中核を成すUSRステーブルコインは、イーサリアム(ETH)およびビットコイン(BTC)を担保資産とし、デルタニュートラル戦略(※)を活用することで、相場の変動に左右されることなく、1米ドルとのペッグ(価格の安定)を維持する。
従来のステーブルコインが担保依存型の設計であるのに対し、Resolvはデュアル・トランシェ(2層構造)を導入している。この構造により、安定的な運用を求める層と、高利回りを追求する層の双方に対応する柔軟な資産運用を実現し、資産の安定性と収益性の両立を可能にしている。
さらにResolvは、分散型金融(DeFi)領域において先駆的な資産保護機能を備えている。万一、ユーザーのERC-20トークンが不正アクセスなどにより盗難被害を受けた場合でも、48時間以内に申請を行うことで、分散型の専門家コミュニティによる審査が実施され、詐欺行為と判定した場合には、最短36時間以内に対象資産の凍結および返還措置が講じられる。このような仕組みは、従来のDeFiプロトコルには見られなかった画期的なセキュリティモデルであり、利用者の資産を守るための重要な革新といえる。
このような革新的な設計に加え、Resolvは大手暗号資産取引所BinanceによるHODLer Airdropの対象プロジェクトとして選定されており、さらにSeedタグも付与されている。これは、Binanceが本プロジェクトの将来性と技術的信頼性に対して高い評価を与えている証左であり、今後の成長が強く期待されている。
(※)デルタニュートラル戦略は、先物市場でロングとショートのポジションを相殺させることで価格変動リスクを最小化する。
■gumi Cryptos Capital Fund IIの特徴:
gumi Cryptos Capital Fund IIは、Web3関連のゲーム、NFT、DeFi、メタバース、各種DAO関連、マルチチェーン、マルチリージョン、クロスチェーンソリューション、インフラ、開発者向けのツール、アプリケーションなどの分野を対象に投資を実行している。
同ファンドは、1号ファンドに引き続き、クリプト分野でグローバルに活躍するパートナーによって運営されており、ファンド規模は110M USDとなっている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高89億4200万円、営業利益3億7000万円、経常利益21億300万円、最終利益20億6300万円(2025年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903