コーエーテクモHD、Steam経由の売上高が86億円に拡大　全体売上の10.4％に　『真・三國無双ORIGINS』や『ユミアのアトリエ」など期待作投入

コーエーテクモホールディングス<3635>は、2025年3月期において、Steam(Valve Corporation)経由の売上高が86億3100万円だったことを明らかにした。全体の売上に占める比率は10.4％となった。2024年3月期においては10％未満だった。同社は、近年、Nintendo Switchやプレイステーションなど家庭用ゲーム機だけでなく、SteamなどPCゲームプラットフォームにも注力しており、プラットフォーム内で存在感を高めている。

25年3月期においては『三國志8 REMAKE』や『Winning Post 10 2025』『真・三國無双ORIGINS』『無双アビス』『NINJA GAIDEN 2 Black』『Rise of the Ronin』『FAIRY TAIL２』『ユミアのアトリエ～追憶の錬金術士と幻創の地～』といった新作をSteamに投入した。新作以外にも『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』がセールスランキング上位にたびたび入るなど人気を博している。

なお、大手ゲーム各社は、SteamやEpic GamesストアなどPCゲームプラットフォームへの取り組みを強化しているが、先行してSteamへの取り組みを開始したカプコン<9697>は全体売上の3割に達する規模にまで拡大している(関連記事)。

このほか、ソニー・インタラクティブエンタテインメント経由の売上高についても108億3900万円で全体に占める比率は13.0％となったという。