コーエーテクモゲームス、ホロライブ運営のカバーに同社ゲームタイトルを利用した配信を許諾

コーエーテクモゲームスは、この日(7月9日)、同社のゲームタイトルなどの著作物の取り扱いに関して、カバー<5253>と包括的許諾契約を締結したことを明らかにした。

カバーの運営するホロライブプロダクション所属のVtuberは、コーエーテクモゲームスのゲームタイトルなどを活用した配信などがガイドラインに沿って可能になる。

今後も引き続きIPの価値を最大限活用しガイドラインに沿って配信者やクリエイターが安心して同社のコンテンツを利用できる環境を整えたい、としている。

ちなみに、一般論だが、配信許諾は以下のようなメリットがあるとされる。

1. 著作権の明確化と許可の証明
ゲームは著作物なので、勝手に動画や配信に使うと著作権侵害になる可能性がある。会社が明示的に許諾を与えることで、hololive所属のVtuberは安心してゲームを配信できる。特にストーリー性が強いゲームや、ネタバレを含む部分(ラストシーンなど)は、明示的な許可が重要になる。

2. 企業のブランド管理
ゲーム会社は許諾契約を通じて配信内容をある程度コントロールできる。暴力的・差別的な発言やネタバレ防止などを行い、ブランドイメージを守ることが可能になる。

3. 広告・マーケティング効果の最大化
人気配信者に公式に配信してもらうことで、広告効果が大きくなる。許諾契約があると、企業側も「公式コラボ」「公認実況」として宣伝に活用できる。インフルエンサーマーケティングの一環。

4. 法的トラブルの防止
許可なく配信した場合、企業は削除申請や訴訟のリスクを抱える。逆に配信者側も「後から削除されて収益が無効になる」などのトラブルを避けるため、契約でお互いの権利を明確にしておく。

株式会社コーエーテクモゲームス
https://www.gamecity.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社コーエーテクモゲームス
設立
1978年7月
代表者
代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
決算期
3月
直近業績
売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
上場区分
非上場
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