
8月6日の東京株式市場は続伸。日経平均株価は、前営業日比245円32銭高の4万0794円86銭でこの日の取引を終えた。一時301円35銭高の4万0850円89銭まで買われる場面があった。朝方は安く始まったものの、為替の円高一服に加えて、好決算を手がかりにした物色が活発に行われてプラスに転じた。米国の関税措置の発動を明日に控える中、さらなる交渉の成果を期待した向きもあったという。
【主要指数】
・日経225: 40,794.86(+245.32)
・TOPIX: 2,966.57(+30.03)
・ドル/円: 147.55(-0.01)
・ダウ: 44,111.74(-61.90)
・ナスダック: 20,916.55(-137.03)
・SOX: 5,561.69(-62.72)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は58銘柄(60%)、下落は32銘柄(33%)、変わらずは6銘柄(6%)で、買い優勢だった。
大手ゲーム関連を見ると、コナミG<9766>が上場来高値を更新した。岡三証券が投資判断「強気」を継続し、目標株価を2万2500円から2万6000円に引き上げたほか、岩井コスモ証券も投資判断「A」を継続し、目標株価を2万4500円から2万7000円に引き上げたことが新たに市場の関心を集めているようだ。

バンダイナムコHD<7832>も続伸。前日に発表した第1四半期決算を好感した買いが引き続き入っているようだ。前日の上値を抑えた「しこり」の解消も進行しており、需給面でも改善が徐々に進んでいることがうかがえる。前日に発表した第1四半期の連結決算は、売上高3004億3000万円(前年同期比7.1%増)、営業利益519億2100万円(同17.9%増)、経常利益546億5800万円(同11.4%増)、最終利益383億2900万円(同12.6%増)と第1四半期としては最高業績だった。

ソニーG<6758>、任天堂<7974>、、セガサミーHD<6460>が高く、スクエニHD<9684>、カプコン<9697>、コーエーテクモHD<3635>が安い。コーエーテクモホについては、東海東京証券が同社株のレーティング「アウトパフォーム」の据え置きとしつつ、目標株価を2690円から2490円に引き下げたとの観測が出ている。
その他ゲーム会社やディベロッパーは、ネクソン<3659>、マーベラス<7844>、トーセ<4728>が高く、イマジニア<4644>が変わらず、日本一ソフト<3851>、ユークス<4334>、エヌジェイHD<9421>が安い。
モバイルゲーム系の銘柄は、引け後に決算発表を控えていたグリーHD<3632>、前日に子会社が参加する『怪獣8号 THE GAME』のリリース日が8月31日に決定したアカツキ<3932>が買われた。MIXI<2121>、ケイブ<3760>が変わらず、サイバーエージェント<4751>、DeNA<2432>、ガンホー<3765>、コロプラ<3668>、モバイルファクトリー<3912>がさえない。


アニメやホビーなどその他コンテンツ関連銘柄は、タカラトミー<7867>が反発。前日発表した第1四半期決算が売上高で前年同期比11.0%増、営業利益で同10.6%増と2ケタ超の増収増益での着地となったことが評価された模様。こちらも取り組みから上値の重さも目立った。東海東京証券が目標株価を4030円から4160円に引き上げた東映アニメ<4816>も高い。


このほか、サンリオ<8136>、東宝<9602>、KADOKAWA<9468>、GENDA<9166>、フリュー<6238>、円谷フィールズHD<2767>が高く、IGポート<3791>が変わらず、エディア<3935>が安い。
最後に騰落ランキングを見ると、第1四半期決算が52%営業増益となったアクセル<6730>がストップ高まで買われて値上がり率1位となった。イオレ<2334>、東映アニメ<4816>、coly<4175>が続いた。他方、アクセルマーク<3624>、モブキャストHD<3664>、サイバーステップ<3810>、エディア<3935>が値下がり率上位となった。

■ゲーム・エンタメ関連株一覧
