グリーHDのメタバース事業…4Q(4~6月)はタレント新規デビューに伴う一時費用増加で大幅減益に VTuber事業は2026年6月期中に単月黒字化目指す

グリーホールディングス<3632>は、8月6日、2025年6月期の連結決算を発表し、その決算説明資料を公開した。今回はその中から同社のメタバース事業の状況を取り上げたい。
メタバース事業の第4四半期期間(4~6月)は、売上高20億8000万円(前四半期比4%減、前年同期比10%増)、営業利益1億1000万円(同66%減、同16%減)となった。
VTuber事業におけるタレント新規デビューに伴う一時費用の増加などが利益率を押し下げた。

REALITYが手掛けるプラットフォーム事業は、アバターの売上が計画と比べて伸び悩んだことでQonQで減収減益となった。ただ、アバターの売上については、今春から立て直し施策を進めており、足元はその成果が見えてきているもようだ。

一方、REALITY StudiosのVTuber事業は、新規タレントデビューに伴う一時費用増加などがありつつも、コマースを中心に堅調な売上成長を継続した。
なお、成長投資が続くVTuber事業だが、2026年6月期中に単月黒字化を目指すとしていた。

メタバース事業の2025年6月期通期の見通しについては、 プラットフォーム事業とVTuber事業ともに堅調に成長し、増収増益の見通し。
プラットフォーム事業ではライブ配信によるマネタイズの強化に加え、アバター再成長による事業成長を目指すとしている。

会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高571億1100万円、営業利益48億6000万円、経常利益37億6000万円、最終利益11億9400万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632