GMO、6月中間決算は営業益24%増の297億円と増益達成…決済事業拡大、金融で前年計上した貸倒引当金繰入額45億円の影響もなくなる

GMOインターネットグループ<9449>は、8月12日、2025年12月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高1425億5100万円(前年同期比4.4%増)、営業利益297億6800万円(同24.0%増)、経常利益283億2200万円(同12.2%増)、最終利益107億1500万円(同38.7%増)と増収増益だった。

・売上高:1425億5100万円(同4.4%増)
・営業利益:297億6800万円(同24.0%増)
・経常利益:283億2200万円(同12.2%増)
・最終利益:107億1500万円(同38.7%増)

同社では、主力のネットインフラ事業で決済事業が好調だったことに加えて、ネット金融事業で前年同期に計上されたタイ王国の証券事業等に係る貸倒引当金繰入額45億円が今期なかったことが主な増益要因となったという。

セグメントごとの概況は以下の通り。

 

■インターネットインフラ事業

・売上高:854億3100万円(前年同期比5.9%増)
・営業利益:196億6000万円(同11.4%増)

キャッシュレス化と決済事業の好調に牽引され、ドメイン事業、クラウド・レンタルサーバー事業も堅調に推移した。

 

■インターネットセキュリティ事業

・売上高:104億2300万円(同9.6%増)
・営業利益:1億6200万円(同78.1%減)

「ネットのセキュリティもGMO」プロジェクトによる認知度向上と社会全体のセキュリティ意識の高まりにより好調だったが、エンジニア採用に伴う人件費増加やシステム投資により減益となった。

 

■インターネット広告・メディア事業

・売上高:178億0300万円(同1.5%減)
・営業利益:14億7300万円(同7.8%減)

メディア事業のストック型商材は好調だったものの、広告事業の代理、アフィリエイト広告が軟調に推移し、グループ内再編費用も計上され減益となった。

 

■インターネット金融事業

・売上高:218億8000万円(同0.3%増)
・営業利益:80億6500万円(同183.0%増)

主力の店頭FX取引が好調だったことに加え、前期の中間連結会計期間にタイ王国の証券事業等に係る貸倒引当金繰入額約45億円を計上していた反動で、大幅な増益となった。

 

■暗号資産事業

・売上高:39億0400万円(同4.8%減)
・営業利益:9億5300万円(同28.8%減)

顧客基盤が順調に拡大し、売買代金に応じた収益水準を維持した。

 

■インキュベーション事業

・売上高:1億4700万円(同85.4%減)
・営業損失:7億0400万円(前年同期は1億3900万円の利益)

 

■その他

・売上高:55億1800万円(同43.3%増)
・営業利益:1億3500万円(同2億3600万円の損失)