壽屋(コトブキヤ)<7809>は、8月13日、2025年6月期の決算(非連結)を発表、下半期に米国の関税政策の影響で米国向け出荷が一時的に停止したものの、自社IPの「メガミデバイス」シリーズがけん引し、前年度比でほぼ横ばいの推移での着地となった。
売上高165億200万円(前年同期比0.8%増)
営業利益16億1000万円(同2.8%減)
経常利益15億8500万円(同0.9%減)
最終利益10億9100万円(同1.1%減)


国内市場におけるプラモデル製品の展開は自社IP製品「メガミデバイス」より「皇巫(オウブ)ツクヨミ レガリア」「皇巫(オウブ)アメノウズメ 陽光(サンシャイン)」や「PUNI☆MOFU マオ」「PUNI☆MOFU トゥ」および自社IP製品「アルカナディア」より「エルメダ」「ソフィエラ」「シャルメド」をはじめとする複数の人気アイテムを発売し、これらの製品が売上に貢献したことにより、美少女プラモデル市場における激しい企業間競争のなか、前々期と比較してカテゴリー全体としての売上が増加した。
一方、フィギュア製品の展開では、他社IP製品においては、「リング」より「HORROR美少女 貞子」、『ウマ娘 プリティーダービー』より「マンハッタンカフェ」および「葬送のフリーレン」より「フリーレン」など、自社IP製品では「ARTIST SUPPORT ITEM」より「ハンドモデル/L-GRAY-」を発売し、これらの製品が売上に貢献したものの、前々期と比較して売上を牽引するようなヒット製品の点数が減少した結果、カテゴリー全体としての売上は伸び悩んだ。
また、直営店舗における小売販売につきましては、「コトブキヤなんば」の開店、引き続き「VTuber」関連商品が堅調に推移したことおよび訪日外国人客の来店者数が好調であることを主要因として各店舗の売上は増加した。
北米地域では、新製品や2025年3月にローンチした米国におけるECサイトのプロモーション活動と新規取引先の開拓を積極的に行ったものの、米国の関税政策の影響で下半期においては想定していた出荷ができなかったことを主たる要因として、北米地域の売上は前事業年度と比較して減少した。
アジア地域では、中国を中心に、自社IP製品「メガミデバイス」より「PUNI☆MOFU マオ」や「PUNI☆MOFU トゥ」をはじめとする複数の人気アイテムが業績に貢献し、同地域の売上が前事業年度と比較して増加した。また、現地代理店とのプレミアムパートナー契約による同社ブランドの認知度向上の取り組みを推進した。
■今期より連結決算に移行へ
2026年6月期通期の連結業績予想については、海外子会社の事業活動本格化を受けて連結決算に移行することを発表しており、以下のとおり。
売上高180億円
営業利益17億円
経常利益16億5000万円
最終利益11億4400万円


会社情報
- 会社名
- 株式会社壽屋(コトブキヤ)
- 設立
- 1953年1月
- 代表者
- 代表取締役社長 清水 一行
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高165億200万円、営業利益16億1000万円、経常利益15億8500万円、最終利益10億9100万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 7809