カヤック<3904>は、8月14日、2025年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、主力のハイパーカジュアルゲーム(ハイカジ)を中心に順調に推移し、第2四半期として過去最高の売上高を達成した。
売上高88億2400万円(前年同期比14.6%増)
営業利益2億9100万円(同472.4%増)
経常利益1億7400万円(同43.4%増)
最終利益3億5200万円(同1363.3%増)
サービス別の売上高の概況は以下のとおり。
①ゲームエンタメ 売上高50億2300万円(前年同期比13.9%増)
カジュアルゲームの中でもハイパーカジュアルゲームについては、新作タイトル「Ragdoll Shooting」「Shuriken Cut」「Elastic Playground」「Tackle Battle」「Block Escape」の5本を正式にリリースした。新作を5本リリースしたことなどにより、ダウンロード数は前年同期比で19.2%増の約1万7848万件と過去最高となった。
②面白プロデュース 売上高9億5300万円(同4.8%減)
近年の傾向として、デジタルとリアルの境目、広告とサービスの境目が曖昧になる中で、既存のデジタル広告領域にとどまらない多様な案件が増加しており、特に同社の企画力、技術力をもとにクライアントの新製品開発を支援する高付加価値な領域にも進出した。季節要因や大型案件の進行により短期的には増減が見られるが、通期では安定的な成長を見込んでいる。
③eスポーツ 売上高11億5300万円(同7.1%減)
Tonamelの開催数は、コミュニティに寄り添った運営によりTCG(トレーディングカードゲーム)を中心に国内大会数が増加したものの、海外へのマーケティング投資を下げた結果、前年同期比26.7%減の3万1501件となった。また、2025年2月付でeスポーツスクール事業を営むeSPを売却した。
④ちいき資本主義 売上高8億2400万円(同72.8%増)
「スマウト」の累計登録ユーザー数は前年同期比25.0%増の約7.2万人となり、順調に拡大した。「スマウト」の導入地域数も前年同期比17.4%増の1142地域となり、市場の上限である自治体数約1700地域に対しての導入率が約67.1%となった。加えて、「まちのコイン」の累計登録ユーザー数は、前年同期比48.2%増の19.4万人と、こちらも順調に増加した。また、前期に札幌の企画会社であるメガ・コミュニケーションズを子会社化した。
⑤その他サービス 売上高870,101千円(同51.8%増)
ブライダルプラットフォーム「プラコレWedding」は、コロナ禍により業績が悪化した後、順調な成長基調にある。また、前期に子会社となった英治出版の新刊が好調に推移した。
■通期業績予想の上方修正を実施
2025年12月期通期の連結業績予想については、収益の柱であるハイパーカジュアルゲームが想定を上回る形で好調に推移していることで予想の上方修正を実施しており、以下のとおり。
売上高185億円→190億円(増減率2.7%増、前期比13.6%増)
営業利益5億5500万円→7億円(同26.1%増、同95.5%増)
経常利益4億5000万円→5億円(同11.1%増、同24.4%増)
最終利益2億5000万円→4億円(同60.0%増、同168.4%増)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- 株式会社カヤック
- 設立
- 2005年1月
- 代表者
- 代表取締役CEO 柳澤 大輔/代表取締役CTO 貝畑 政徳/代表取締役CBO 久場 智喜
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高167億2700万円、営業利益3億5800万円、経常利益3億8800万円、最終利益1億4900万円(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3904