東京通信グループ、2Q(1~6月)決算は売上高14%増、1億4000万円の営業黒字に転換 カジュアルゲームとハイカジで複数のヒットタイトルが誕生

東京通信グループ<7359>は、8月15日、2025年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表、収益性の高いカジュアルゲームアプリとハイパーカジュアルゲームアプリに経営資源を集中させる戦略を推進しているメディア事業で複数のヒットタイトルが誕生したこともあり、増収・黒字転換を達成した。

売上高31億7600万円(前年同期比14.6%増)
営業利益1億4000万円(前年同期2億1100万円の赤字)
経常利益1億500万円(同8800万円の赤字)
最終利益4500万円(同1億5800万円の赤字)

主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

①メディア事業 売上高18億4600万円(前年同期比15.6%増)、セグメント利益2億2500万円(同181.4%増)
収益性の高いカジュアルゲームアプリおよびハイパーカジュアルゲームアプリに経営資源を集中させる戦略が奏功し、App StoreおよびGoogle Play(無料ゲーム)ランキングで1位を獲得するなど、ヒットタイトルを継続的に創出した。また、収益性を重視した開発・運用に取り組んだ結果、1タイトルあたりの採算性が向上し、運用中のアプリ全体としての収益力が強化された。

画像メーカーサービス「Picrew(ピクルー)」については、コンテンツの拡充が広告収益の安定に寄与し、収益は堅調に推移した。加えて、第1四半期より新たに開始した課金機能においては、月額課金会員数が増加基調で推移しており、当初の立ち上げは順調に完了し、現在は次フェーズの展開を見据えた運用が着実に進んだ。

なお、重要指標である第2四半期期間におけるスマートフォンアプリの運用本数は246本となった。

②プラットフォーム事業 売上高11億1500万円(同6.3%増)、セグメント利益1億6000万円(同108.9%増)
主力である電話占いサービス事業が牽引し、前年同期を大きく上回る水準で堅調に推移した。「電話占いカリス」は、LINE公式アカウントを活用し、ユーザーとの接点拡大及びサービス理解の促進を図る施策を展開した。これらの施策の一環としてAI機能を導入し、AI技術の活用によるサービス価値の向上と、将来的な事業展開の可能性について検証を開始した。

エンタメテック事業は、前期より進めてきた収益構造の見直しが奏功し、2024年9月以降10ヵ月連続で黒字を計上するなど、安定した水準で推移した。

なお、重要指標である第2四半期期間における電話占いサービス事業の相談回数は、14万5000回となった。

■通期利益予想を上方修正

2025年12月期の業績予想については、第2四半期決算の発表と同時に予想の上方修正を実施しており、以下のとおり。

売上高62億円(据え置き、前期比5.8%増)
営業利益1億4000万円→1億8000万円(増減率28.6%増、前期2億3000万円の赤字)
経常利益1億円→6億3000万円(同530.0%増、同2億1100万円の赤字)
最終利益1000万円→7500万円(同650.0%増、同4億1300万円の赤字)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社東京通信グループ
https://tokyo-tsushin.com/

会社情報

会社名
株式会社東京通信グループ
設立
2015年5月
代表者
代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
決算期
12月
直近業績
売上高58億6100万円、営業損益2億3000万円の赤字、経常損益2億1100万円の赤字、最終損益4億1300万円の赤字(2024年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7359
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