アルファポリス<9467>は、8月14日、2026年3月期の第1四半期(4~6月)決算(非連結)を発表、電子書籍の販売体制強化や拡販施策の推進などにより、第1四半期として過去最高の売上高、利益を更新した。
売上高35億8200万円(前年同期比16.5%増)
営業利益7億6400万円(同7.2%増)
経常利益7億6700万円(同7.3%増)
最終利益4億7500万円(同7.3%増)
書籍のジャンル別の概況は以下のとおり。
①ライトノベル
第1四半期期間の刊行点数は前年同期を上回る92点(前年同期比15点増)となった。各書籍の売れ行きは、「余りモノ異世界人の自由生活」などの人気シリーズの続刊や女性向け小説の新作タイトルが売上を牽引した。また、電子書籍販売については、2025年1月から大手電子ストアにおいて新たに開始した小説の1話単位の販売が引き続き好調に推移し、売上を底上げした。第1四半期期間の売上高は前年同期を上回る着地となった。
②漫画
第1四半期期間の刊行点数は44点(前年同期比1点減)となった。各書籍の売れ行きは、2025年7月からアニメ放送を開始する「強くてニューサーガ」や2026年のアニメ化が決定した「自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。」などの人気シリーズの続刊が好調に推移した。また、漫画と親和性の高い電子書籍販売については、引き続き販売体制の強化や拡販施策の推進に注力したことにより、前年同期と比べて販売数を大幅に伸ばした。結果、第1四半期期間の売上高は前年同期を大幅に上回る着地となった。
③文庫
第1四半期期間の刊行点数は前年同期を上回る55点(前年同期比3点増)となった。シリーズ累計150万部突破の「居酒屋ぼったくり」の著者による時代小説「きよのお江戸料理日記」の続刊が好調に推移し、売上を牽引した。また、同社が開催するWebコンテンツ大賞の受賞作などから、様々なジャンルの書籍を多数刊行し、ジャンルの拡大にも積極的に取り組んだ。第1四半期期間の売上高は前年同期を上回る着地となった。
④その他
第1四半期期間の刊行点数は1点(前年同期比1点減)となった。第15回絵本・児童書大賞においてちょっとこわい絵本賞を受賞した絵本「たべていいよね」を刊行し、厳しい紙書籍の市場環境の中で堅調に推移する絵本市場の開拓に注力した。しかし、刊行点数が前年同期から減少したことにより、第1四半期期間の売上高は前年同期を下回る着地となった。
■通期業績予想は変更なし
2026年3月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高160億円(前期比17.5%増)
営業利益37億円(同14.8%増)
経常利益37億1000万円(同14.6%増)
最終利益23億円(同13.9%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社アルファポリス
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶本 雄介
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高136億2000万円、営業利益32億2200万円、経常利益32億3600万円、最終利益20億1900万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 9467