【ゲームエンタメ株概況(9/2)】総務省公募採択のサン電子が高い GENDAに自律反発狙いの買い 目標株価引き上げのサイバー小反落 【チャート掲載】

9月2日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比121円70銭高の4万2310円49銭でこの日の取引を終えた。日銀の氷見野良三副総裁の発言を受けて円安が進行し、株価は買い優勢で始まった。短期的な自律反発の域を出ていなかった。日経平均が一時マイナスになるなど方向感の乏しい状況が続いたという。

 

【主要指数】
・日経225: 42,310.49(+121.70)
・TOPIX: 3,081.88(+18.69)
・ドル/円: 148.70(+1.53)
・ダウ: 45,544.88(-92.02)
・ナスダック: 21,455.55(-249.61)

 

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は35銘柄(36%)、下落は53銘柄(55%)、変わらずは8銘柄(8%)で、売り優勢だった。ゲームやアニメ、ホビー系の大手中心に調整局面が続いているが、どこで底打ちするか注目される。

大手ゲーム関連を見ると、コナミG<9766>、カプコン<9697>が高く、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、バンダイナムコHD<7832>、セガサミーHD<6460>、スクエニHD<9684>、コーエーテクモHD<3635>が安い。

 

その他ゲーム会社やディベロッパーは、ネクソン<3659>、ユークス<4334>が高く、イマジニア<4644>が変わらず、マーベラス<7844>、日本一ソフト<3851>、トーセ<4728>、エヌジェイHD<9421>が安い。

 

サイバーエージェント<4751>が小反落。朝方は買い優勢で始まったものの、その後は利食い売りに押されてマイナスに転じた。野村證券がレーティング「Buy」の継続とし、目標株価を1800円から2000円に引き上げたとの観測が出ている。岡三証券も「強気」の継続とし、目標株価を1750円から2100円に引き上げた。

 

モバイルゲーム系の銘柄は、DeNA<2432>、ガンホー<3765>が高く、MIXI<2121>が変わらず、グリーHD<3632>、アカツキ<3932>、コロプラ<3668>、ケイブ<3760>、モバイルファクトリー<3912>が安い。

 

アニメやホビーなどその他コンテンツ関連銘柄は、GENDA<9166>が高い。ここ最近はテクニカル的には820円~970円のレンジ相場が続いていたが、下値抵抗線である820円に到達したことで自律反発狙いの買いが入ったようだ。

 

このほか、フリュー<6238>が高く、タカラトミー<7867>、サンリオ<8136>、東宝<9602>、KADOKAWA<9468>、IGポート<3791>、東映アニメ<4816>、エディア<3935>、ブシロード<7803>が安い。

 

最後に騰落ランキングを見ると、イオレ<2334>やクシム<2345>、GENDA<9166>、サン電子<6736>が値上がり率上位となり、サイバーステップ<3810>、バンク・オブ・イノベーション(BOI)<4393>、カバー<5253>、アカツキ<3932>が値下がり率上位となった。

サン電子は、総務省公募の令和7年度「インターネット上の偽・誤情報等への対策技術の開発・実証事業」において「多元統合型偽・誤情報検出技術の研究開発と実証事業」が採択されたと発表したことが株価の刺激材料になった模様。

  

■ゲーム・エンタメ関連株一覧