IGポート、1Q(6~8月)決算は売上高31%減、営業益55%減 前年同期にライセンス収入の一括計上した反動で 通期業績予想は変更なし

IGポート<3791>は、10月15日、2026年5月期の第1四半期(6~8月)の連結決算を発表、前年同期は「君に届け 3RD SEASON」のライセンス収入の全てを一括計上していたことによる反動もあって、大幅な減収減益での着地となった。

売上高30億6300万円(前年同期比31.6%減)
営業利益1億9600万円(同55.8%減)
経常利益2億1100万円(同52.2%減)
最終利益1億9900万円(同13.8%減)

主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

①映像制作事業 売上高18億9200万円(前年同期比7.1%増)、営業損益1億3600万円の赤字(前年同期3億9400万円の赤字)
テレビ用アニメーションは「花ざかりの君たちへ」「春夏秋冬代行者 春の舞」「SPY × FAMILY Season 3」など、劇場用アニメーションは「劇場版ハイキュー!! VS 小さな巨人」、配信用アニメーションは「Star Wars Visions Presents -The Ninth Jedi」「THE ONE PIECE」など、納品へ向けそれぞれ制作している。

テレビ用アニメーションの「怪獣8号 第2期」「真・侍伝YAIBA」などは、納品しテレビ放映となった。そのほかに、遊技機やCMなどのアニメーションを制作・納品した。

なお、一部の作品については、制作期間の長期化による人件費の増加、CG制作費や外注費などが高騰しており、受注損失引当金を計上している。

②出版事業 売上高5億5500万円(同5.4%減)、営業利益9000万円(同30.2%減)
月刊誌「コミックガーデン」、コミックス「リィンカーネーションの花弁 22巻」「ふかふかダンジョン攻略記 ~俺の異世界冒険譚~ 17巻」など、定期月刊誌3点、並びに新刊コミックス・書籍30点を刊行した。

また、「魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~ 」は原作小説が2024年7月よりテレビアニメとして放映され、その後も電子書籍を中心に新刊・既刊コミックスの販売が好調に推移しているが、刊行・出版物の部数が伸び悩んでいる。

③版権事業 売上高5億円(同75.7%減)、営業利益3億2300万円(同56.6%減)
「ハイキュー!!」「進撃の巨人」「BUBBLE」「怪獣8号」「SPY × FAMILY」などのシリーズタイトルを中心に、二次利用による収益分配を計上した。前年同期に「君に届け 3RD SEASON」のライセンス収入の全てを一括計上したほか、「劇場版 ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」の収入が大きく寄与したため、その反動で売上高は減少した。その他の作品の版権収入については順調に推移した。

④商品販売事業 売上高4800万円(同221.0%増)、営業損益1900万円の赤字(前年同期700万円の赤字)
I.G & WIT Anime Studio Storeや国内販売店への卸売りを行った。

■通期業績予想は変更なし

2026年5月期通期の業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

売上高157億7200万円(前期比8.0%増)
営業利益17億9200万円(同25.7%増)
経常利益16億5900万円(同16.9%増)
最終利益13億5800万円(同64.1%増)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社IGポート
https://www.igport.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社IGポート
設立
1987年12月
代表者
代表取締役社長 石川 光久
決算期
5月
直近業績
売上高145億9800万円、営業利益14億2600万円、経常利益14億2000万円、最終利益8億2800万円(2025年5月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3791
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