KADOKAWA、出版・アニメが想定下回り26年3月期の営業利益を167億円→103億円に下方修正 動画工房ののれん償却で27億円の特損計上

KADOKAWA<9468>は、11月6日、2026年3月期連結業績予想の下方修正を行い、売上高2782億円(前回予想2919億円)、営業利益103億円(同167億円)、経常利益124億円(同187億円)、最終利益49億円(同114億円)、EPS33.34円(同77.79円)とした。

同社では、ゲームセグメントで5月に発売した新作『ELDEN RING NIGHTREIGN』の国内外での販売が想定を超えて推移するなどポジティブな要因となったものの、出版・IPセグメントとアニメ・実写映像セグメントが想定を下回ったため、としている。

最終利益については、連結子会社である動画工房の中間業績等を勘案し、個別決算で関係会社株式評価損29億9200万円を計上した。これに伴い、連結決算において同社に係る「のれん」27億円を特別損失として償却した。

出版・IP創出セグメントは、新規IP数が順調に増加したものの、タイトルの小規模化により売上が想定通り伸長せず、点数増に伴う費用増により効率性が低下したという。アニメ事業では、初のアニメ化作品がラインナップの中心を占めたため、二次利用含めた1タイトル当たりの収益が想定を下回った。

・売上高:2782億円(前回予想2919億円)
・営業利益:103億円(同167億円)
・経常利益:124億円(同187億円)
・最終利益:49億円(同114億円)
・EPS:33.34円(同77.79円)

【従来予想からの修正率】
・売上高:4.6%減
・営業利益:38.3%減
・経常利益:33.6%減
・最終利益:57.0%減

【前年実績との比較】
・売上高:0.1%増
・営業利益:38.1%減
・経常利益:30.2%減
・最終利益:33.7%減

 

株式会社KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社KADOKAWA
設立
1954年4月
代表者
代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
決算期
3月
直近業績
売上高2779億1500万円、営業利益166億5100万円、経常利益177億4200万円、最終利益73億9200万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9468
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