スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、11月6日、2026年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高1338億9500万円(前年同期比15.0%減)、営業利益272億7800万円(同28.8%増)、経常利益285億5300万円(同57.4%増)、最終利益100億5200万円(同14.5%減)だった。
・売上高:1338億9500万円(同15.0%減)
・営業利益:272億7800万円(同28.8%増)
・経常利益:285億5300万円(同57.4%増)
・最終利益:100億5200万円(同14.5%減)
主力の家庭用ゲームの黒字化やモバイルゲームの収益改善に加えて、ライツ事業の利益が大きく伸び、営業利益、経常利益は大きく伸びた。他方、組織再編費用98億4900万円を特別損失として計上したことに伴い、最終利益は減益となった。


■デジタルエンタテインメント事業
売上高は730億5800万円(前年同期比25.6%減)となり、営業利益は200億9000万円(前年同期比19.3%増)となった。
HD(High-Definition)ゲームにおいて、「キングダム ハーツ」シリーズの過去作3タイトルのSteam版等を発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、前年同期比で減収となった。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費が前年から減少したこと等により、前年同期の営業損失から黒字転換となった。
MMO(多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)は、前年に「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」を発売したことから、前年同期比で減収減益となった。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含み等により前年同期比で減収となったものの、決済手段の多様化による収益性の改善により増益となった。
■アミューズメント事業
売上高は345億7800万円(前年同期比4.6%減)となり、営業利益は42億1700万円(前年同期比0.3%減)となった。
機器販売が前年を下回ったことにより、前年同期比で減収となったものの、既存店売上高及びアミューズメント施設向け景品の販売が前年を上回ったこと等により、営業利益は前年並みの着地となった。
■出版事業
売上高は144億2000万円(前年同期比3.1%減)となり、営業利益は47億8600万円(前年同期比11.3%減)となった。
コミックスの新刊点数が減少したこと等により、前年同期比で減収減益となった。
■ライツ・プロパティ等事業
売上高は127億0700万円(前年同期比32.3%増)となり、営業利益は67億9300万円(前年同期比100.7%増)となった。有力IPにかかるロイヤリティ収入の計上があったこと等によって、前年同期比で増収増益となった。
■2026年3月期の見通し
2026年3月期の業績は、売上高2800億円(前期比13.7%減)、営業利益410億円(同1.0%増)、経常利益410億円(同0.1%増)、最終利益169億円(同30.8%減)、EPS46.88円を見込む。株価収益率は64.5倍となる。
・売上高:2800億円(同13.7%減)
・営業利益:410億円(同1.0%増)
・経常利益:410億円(同0.1%増)
・最終利益:169億円(同30.8%減)
・EPS:46.88円
【通期計画に対する進捗率】
・売上高:47.8%
・営業利益:66.5%
・経常利益:69.6%
・最終利益:59.5%


会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 設立
- 1975年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高3245億0600万円、営業利益405億8000万円、経常利益409億3900万円、最終利益244億1400万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9684